三井情報は、三井物産の基幹システムをSAPジャパンが提供するSAP ERPから、ERPスイート「SAP S/4HANA」へ移行する大規模プロジェクトを完了した。
今回のプロジェクトではSAP S/4HANAへのコンバージョンに加え、攻めのDXに向けて基幹システムの運用にかかるコストとリソースを削減するために、国内拠点と国内グループ会社で分けて運用していたインスタンスを1つに統合した。また将来を見据え、動作環境もプライベートクラウドからSAPの機能拡充が進むパブリッククラウドのMicrosoft Azureへ移行したという。
本プロジェクトでは、既存の基幹システムで利用しているアドオンが流用可能であり、業務への影響が少ないシステムコンバージョン方式で移行を行った。それにより基幹システムを再構築するリビルド方式と比較して、移行にかかるコストを約6分の1まで削減、そして期間も約半分に短縮された。さらにインスタンスの統合により運用にかかるリソースが減ったことで、ランニングコストの削減につながったとしている。

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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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