LayerXは、クラウドでの請求書処理業務を可能にする請求書AIクラウド「LayerX INVOICE」の提供を開始した。
LayerX INVOICEは、請求書の受け取り後、AI-OCRが請求書を自動でデータ化。仕訳データや振込データの自動作成および会計システム連携をシームレスに実行することで経理DXを推進するサービスだという。
主要な機能
- AI-OCR機能:AI-OCRが請求書を読み取り、自動でデータ化を実現。定型帳票に限らず、非定型帳票にも対応している
- 仕訳学習機能:一度登録した仕訳を自動で学習し、同様の請求書が届いた際には仕訳の入力をすることなく、請求書の処理をすることができる
- 会計システム連係機能:freee、マネーフォワード クラウド会計、弥生会計をはじめとした主要な会計システムと連携しており、各会計システムに連携する仕訳データを自動で作成・連携できる。また、銀行の振込データも同様に自動で作成可能
- 請求書回収機能:取引先または事業部からメールで受け取る請求書の宛先をLayerX INVOICEのメールアドレスにすることで、回収からデータ化まで自動で行う
- アラート・源泉所得税レポート機能:同じ請求書の二重払いの防止や、毎月発生する費用の計上漏れを検知するための各種アラート機能を搭載しミスの低減に寄与する。さらに、源泉所得税の集計も自動的に行うなど、請求書処理の後工程の効率化も支援する
- 紙の請求書の代理受領・データ化:LayerX INVOICE連携パートナーの紙の請求書代理受け取り・スキャンサービスを利用することで、クラウドで完結する請求書の一元処理が可能になる
取締役CTO 兼 DX事業責任者 榎本 悠介氏は、「今回提供開始する請求書AIクラウド『LayerX INVOICE』の開発にあたり、100社以上のヒアリングを元に開発を進めてきました。ブロックチェーン事業からチームを切り出し、10名弱のスモールチームでプロダクトをアップデートし続けています。β版利用企業のみなさまからいただく声を開発の力に変え、コロナ禍の『#経理DX』を加速し、LayerXのミッション『すべての経済活動を、デジタル化する。』を実現していきます」と述べている。
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