Fastlyは、Oktaとの提携を発表した。Fastlyの一部である「Signal Sciences」のセキュリティポートフォリオとOktaの統合により、企業はユーザーエクスペリエンスを損なうことなく、より効果的に消費者のアイデンティティを保護することが可能になるという。また、アカウントの乗っ取り、APIの不正使用、インジェクション攻撃など、レイヤ7の脅威に対する保護機能を強化するとしている。
新しいOktaリスクエコシステムAPIは、Fastlyが提供するリアルタイムの攻撃シグナルの継続的なフィードを自動的に集約し、ユーザーのリスクレベルを随時評価することで、不正行為やセキュリティリスクを低減。両社のリスクシグナルを統合することで、顧客は任意のセッションタイムアウトではなく、実際のユーザーの行動に基づいた、より詳細な認証検証の恩恵を受けることができるという。
両社の統合により、以下のことが可能になる。
- ユーザーリスクに関する単一の情報源として機能:リアルタイムのデータ集約により、セキュリティチームはリスクを評価し、自動化されたボットや攻撃者から保護できる
- アカウント乗っ取り攻撃に対する検知と対応の向上:アカウント乗っ取り攻撃が発生した際に自動でブロックするとともに、将来の攻撃に対するシールドを導入することが可能
- コスト削減:不正な攻撃を減らし、そうした攻撃からの保護に対処するための高額なコストを削減
- シームレスなエンドユーザーエクスペリエンスの維持:リスクエンジンの統合により、アプリケーションチームは、ユーザーを保護しながら、快適なオンライン体験を提供できる
FastlyのChief Product ArchitectであるSean Leach氏は、「セキュリティの脅威がより一般化および高度化するにつれ、セキュリティソリューションを連携させて顧客に最善の防御を提供することへのニーズが高まっています。今回の提携は、最も革新的で安全な体験をユーザーに提供するというFastlyの継続的なコミットメントを示すものです」と述べている。
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