レッドハットは4月13日、日本電気(以下、NEC)と協業し、Red Hat OpenShift上に構築された5Gソリューションの提供を発表した。Red Hat OpenShift上で動作するNECの5Gコアネットワーク・ソリューションによって、5Gコア、5G無線アクセスネットワーク(RAN)、エッジ・コンピューティング、人工知能、機械学習などを含む広範囲のユースケースで5Gの利用が可能になり、新しい収益機会の創出に役立つとしている。
新しいクラウドネイティブ・ネットワーク機能(CNF)のインフラストラクチャは、複数の使用例に対応する共通のTelcoクラウド・インフラストラクチャをサービスプロバイダーに提供し、管理と運用の経費削減に貢献。また、レッドハットの出資によるACG Researchのレポートによると、サイロ化された、垂直統合型の5Gエッジおよび仮想RAN(vRAN)よりも総所有コスト(TCO)を最大30%低減可能な、オープンで水平型のプラットフォームの利点も実現できるという。
さらに、レッドハットは、各種CNFとRed Hat OpenShiftとのCNF相互運用性の検証または認定を提供することで、NECは、Red Hat OpenShift上で同社の5GコアCNFの検証を実施し、年内に包括的な認定を完了する予定だとしている。
これによって、NECは新しい収益源を探し求める事業者に、より高いスケーラビリティ、柔軟性、および強化されたセキュリティを提供。レッドハットはUniversal Base Image(UBI)のサポート可能な基盤で作成された5G CNFが、サービスプロバイダーが顧客に5Gソリューションを提供する際のリスクを低減し、安定性の向上と開発期間の短縮につながることを保証するという。
【関連記事】
・HPE、レッドハットと協業しコンテナプラットフォーム強化へ
・レッドハット、OpenShiftの認定取得を支援 日立や富士通などが賛同パートナーとして表明
・NTTドコモ、レッドハットの自動化プラットフォームを導入し1万以上の機器の自動化を目指す