日本オラクルは5月11日、三井住友フィナンシャルグループ(以下、同社グループを総称してSMBCグループ)が、業務プロセスの抜本的改革の一環として、会計業務の共通化に、ERPソリューション「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning(ERP)」を採用したことを発表した。これにより、グループ会社を対象にしたシェアード・サービスを導入するとしている。
SMBCグループは、「Oracle Fusion Cloud ERP」と「Oracle Fusion Cloud Procurement」を採用することで、全グループ会社における会計と購買・経費管理業務の効率化、コスト軽減および統制の強化を図るという。また、「Oracle Fusion Cloud EPM」を活用することで、SMBCグループ全体の予実・採算管理が行えるようになり、グループ全体での経営戦略立案と最適な意思決定を支援する。これら「Oracle Fusion Applications」により、SMBCグループは、90日ごとにアップデートされる機能を活用でき、継続的に最新のイノベーションのメリットを享受できるという。
2023年4月からSMBCグループ会社へ段階的に導入が行われるとし、本プロジェクトでは、日本オラクルのコンサルティング・サービス部門が支援するとしている。
三井住友フィナンシャルグループ 執行役専務 グループCIO 増田正治氏のコメント
今回、さらなるグループ経営管理の高度化および業務効率化に向けて、グループ全社を対象に業務・ITのトランスフォーメーションを通じた経理業務改革にチャレンジします。非常に難度の高いプロジェクトですが、オラクルのSaaSが有する優れた機能性・拡張性を最大限に生かすことで、成功に導けるものと考えています。このシステムが、SMBCグループ各社の企業価値向上とグループ全体の競争力強化を支える経営インフラとして、大いに貢献することを期待しています。
日本オラクル 執行役 社長 三澤智光氏のコメント
経営環境の変化を乗り越えるため、絶えず強靭かつ柔軟な組織を構築し、ビジネス・モデルを進化させる必要があります。新たなビジネスの創造に向けた挑戦を続けるSMBCグループの取り組みをテクノロジーで支援できることを光栄に思います。オラクルのSaaS型ERPとEPMを導入することで、SMBCグループは、将来にわたって進化するオラクルのSaaSソリューションにより、一貫した標準プロセスを用い、長期的な成功に向けた経営基盤を強化します。
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