独現地時間7月29日、Google CloudとSAPは、顧客のビジネス変革の推進、基幹業務システムのクラウド移行、Google Cloudの人工知能(AI)および機械学習(ML)機能による既存の業務システムの増強を支援するため、戦略的提携を拡大することを発表した。
この提携拡大により、Google CloudはRISE with SAPサービスの戦略的クラウドパートナーになるという。両社は提携を強化することで、顧客のクラウド移行と業務プロセスの移行を加速。SAP Business Technology Platform(SAP BTP)に含まれるSAP Analytics CloudやSAP Data Warehouse Cloudソリューションを含む様々なSAPサービスおよび製品について、Google Cloudのクラウドインフラストラクチャーおよび高速ネットワークを通じてグローバルに利用できるようになるとしている。
Google Cloudのプレジデントであるロブ・エンスリン(Rob Enslin)氏は、「Google CloudとSAPは、お客様の成功と成長をサポートするというコミットメントを共有しています。SAPとGoogle Cloud、そして次世代のクラウド機能によって企業のデジタル変革を加速させる今回の提携をうれしく思います。この新たな提携がもたらすRISE with SAPのサポートおよびSAPとGoogle Cloudの密接な統合を通じて、お客様は、特に重要な業務システムとアプリケーションを、将来を見据えたセキュアで遅延の少ない環境にシームレスに移行し、業界屈指のクリーンさを誇るクラウドで持続的に運用できます」と述べている。
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