米現地時間11月2日、IBMは、ReaQtaの買収によりサイバー・セキュリティーの脅威に対する検知および対応能力を拡充する計画を発表した。
また、本日の発表の一環として、IBMは、QRadarブランドの新しいXDRサービス群についても発表。「IBM QRadar XDR」は、業界内で急増している個別製品間のサイロを、セキュリティー・アナリストが排除できるようサポートするものだとしている。クラウド、オンプレミスを問わず、セキュリティー・ツールやデータ・ソースの包括的な可視性を提供するとともに、セキュリティー・チームが迅速に行動するために必要な洞察の提供や対応の自動化を行うという。
買収完了後は、ReaQtaのオファリングが「IBM QRadar XDR」のポートフォリオに追加。IBMのセキュリティー・ポートフォリオにXDRのネイティブ機能が追加されることで、ゼロトラスト・アプローチの一環として、継続的な監視や迅速な対応を導入できるよう支援するとしている。
IBM Securityのゼネラル・マネージャーであるメアリー・オブライエン(Mary O'Brien)氏は、「複雑さは、攻撃者が防御を回避する能力をさらに高め、そして行動を起こす際の隠れ蓑となっています。これからのセキュリティーは、オープンであることが求められるとともに、異種のツールに埋もれているセキュリティー・インサイトをつなぐことができるテクノロジーや、エンドポイントからクラウドまでインフラストラクチャー全体でより迅速に脅威を特定し、自動対応可能な高度なAIを使用します。QRadar XDRの機能拡張や、今後予定されるReaQta社のオファリングの追加で、IBMは、オープンな基準の採用によってベンダー・ロックインを低減した初のXDRソリューションを構築し、お客様が攻撃者に先んじることを支援します」と述べている。
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