SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

EnterpriseZineニュース

Cloudera、脱「Hadoop」でハイブリッドデータカンパニーを目指すための新戦略を発表

 Clouderaは、11月10日に「日本市場拡大に関する戦略説明会」を開催した。

 昨年10月に同社長執行役員に就任した大澤毅氏が登壇すると、はじめにグローバルにおける業績について言及した。アメリカやヨーロッパにおいて堅調に業績を伸ばしながら、アジア太平洋地域(APAC)では昨年比33%、日本においては昨年比142%をみせている。特に日本における高成長の背景には、「Cloudera Data Platform」(CDP)へのマイグレーション、PoCが順調に進行していることが挙げられるという。

 また、3つのグローバルトレンド「ワークロードにおける環境選択の多様性」(オンプレミスやクラウドなど1つに絞らず、ワークロードによって自由に環境を選択していきたいというニーズの高まり)、「マルチパブリッククラウド」(2023年には、63%の企業がマルチパブリッククラウドを選択すると予測)、「データガバナンスとコンプライアンス」(データの増大、協業機会の増加、GDPRなどデータガバナンスの重要性、規制対応への整備が欧米を中心として加速)も影響し、Clouderaへの引き合いも増えているとした。

[画像クリックで拡大]

 大澤氏は、「2009年にHadoopを商用化した初期のフェーズを『Cloudera 1.0』とするのなら、CDPのリリース以降を『Cloudera 2.0』、そして今後は『Cloudera 3.0』としてハイブリッドデータカンパニーの実現を目指します」と語る。今後は、PaaSだけでなくSaaSソリューションも来年初頭を目途に提供予定だという。

[画像クリックで拡大]
CDPにおける5つの特徴
[画像クリックで拡大]
Cloudera 3.0における5つの取り組み
  • イノベーション創出フォーラム:Clouderaの経営陣とユーザー企業の経営陣が参加し、ハーバード大学のファシリテートによりビジネスモデルを議論する
  • プロダクト開発ボード:ClouderaのR&D部門とCDPを活用しているIT部門と製品戦略の検証、イノベーション創出フォーラムで提起された新しいビジネスモデルを実装するためのテクノロジー検証などを行う
  • Clouderaラボ:イノベーション創出フォーラム、プロダクト開発ボードで議論された内容を実際に検証し、PoCを促進する場の創出
  • エグゼクティブ・ブリーフィング・センター:以前から提供していたものを新たに体系化。既存2,000社のユーザー企業と日本のユーザー企業をつなぐ機会を提供、日本企業を本社に招待、グローバルのCDxOの働き方を肌で感じるツアーなど
  • エコシステム連携:ミッション実現に向けて、ISV、MSPパートナーとの連携を促進するだけでなく、産学連携による人材確保を進める

 また、日本戦略として下記3つを柱として、3年後にAPACにおける売上比率ナンバーワンを目指すとした。

  1. Love our Brand:GPTW(Great Place to Work)ナンバーワン、D&I(Diversity&Inclusion)の継続促進、社員増強
  2. Happy - Happy Customer:ビッグデータの新たなユースケースを日本市場に提案し、Clouderaコミュニティーの成長を促す
  3. Partner Ecosystem:クラウドベンダーおよびコンサルティングパートナー、ISV/MSPパートナーとの連携強化
[画像クリックで拡大]

 加えて、データサイエンス学部を設立している武蔵野大学との連携も開始しており、企業に対してデータ人材を展開していくことも検討している最中だという。今後は日本市場の要望に応える形で「Cloudera Academic Program」もローンチ予定で、他大学や専門学校との連携も増やしていき、データ人材をシェアリングできるエコシステム構築を目指すとしている。

 説明会の最後に大澤氏は、「『Hadoopの会社』ではなく、新生Clouderaとして第二創業期は注力していきます。今後も、ビッグデータがもっと身近で当たり前になる世界を目指していきます」と展望を述べた。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
この記事の著者

岡本 拓也(編集部)(オカモト タクヤ)

1993年福岡県生まれ。京都外国語大学イタリア語学科卒業。ニュースサイトの編集、システム開発、ライターなどを経験し、2020年株式会社翔泳社に入社。ITリーダー向け専門メディア『EnterpriseZine』の編集・企画・運営に携わる。2023年4月、EnterpriseZine編集長就任。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/news/detail/15198 2021/11/10 14:09

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング