キリンビールはNTTデータと共同で、ビール類を製造する「仕込」「発酵」工程において、AI活用により最適な仕込・酵母計画を自動で立案するシステムを開発した。
本システムは段階的な導入を経て、10月時点で全9工場での試験運用を開始したという。また、試験運用を経て、全9工場合計で年間1,000時間以上の時間創出を見込み、2022年1月より本システムの本格運用を開始する予定だとしている。
さらに、キリンビールは2019年から段階的に運用を始めた「濾過計画」の自動化に加え、今回本システムを導入したことで、ビール類を醸造する計画業務すべてにおいてAI導入が実現。これにより、濾過計画、仕込・酵母計画合計で4,000時間以上の時間創出を見込んでいるという。
NTTデータは、本システムに関する業務・システム要件の整理や、制約プログラミングエンジンの開発・チューニングなどを実施したとしている。
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