米現地時間12月16日、Apptio(アプティオ)は、Microsoft(マイクロソフト)と提携し、ApptioのITファイナンス意思決定プラットフォームをマイクロソフトのクラウド上に展開。企業のIT資産の移行と最適化を支援することを発表した。
本協業により、Apptioは、マイクロソフトのクラウドに移行した顧客に、データを活用したリアルタイムな意思決定支援、投資最適化、インサイトの提供など、ITマネジメントに向けた最新のビジネス管理アプリケーションを提供。Dynamics 365を活用して、HCM(Human Capital Management)、ERP(Enterprise Resource Planning)、その他の財務や業務のデータソースを、Apptioのコスト・プランニング・エンジンに取り込むという。
また、Power BIから変換されたデータを自動的に抽出し、カスタマイズ可能な分析、インサイト、レポート作成、アプリケーション開発を可能にするとしている。
本提携に係るサポート強化
- オンプレミスからMicrosoft Azureへの移行を分析するために、強力なファイナンス面からの提言と洞察を提供
- インフラやアプリケーションの総所有コスト(TCO)、最適化、意思決定を促進
- Microsoft Azure、Microsoft 365、Dynamics 365などのプラットフォームへの支出を最適化
- スプリント、フィーチャー、プロダクトについてのユニットエコノミクスを作成し、新しデジタル開発のP/L策定を可能にする
- Dynamics Financials、HR、プロジェクトデータと統合し、Microsoft Power BIプラットフォームにデータをエクスポートすることで、ITのためのインサイトファーストのアプリケーションを作成できる
- Cloudability SaaSは、Microsoft Azureプラットフォーム上で動作可能
最初の市場展開では、Apptio CloudabilityをMicrosoft Azureの顧客に提供することに注力。これには、Cloudability SaaSも含まれるという。
Apptio CEO サニー・グプタ氏は、「Microsoftは、Office 365、Azure、Dynamicsなどの企業向けクラウドサービスを提供しており、CIO、CFO、CDOにとって最も戦略的なパートナーの一つです。Microsoftと提携し、テクノロジーリーダー向けのApptioのビジネス管理アプリケーションと深く統合することで、お客様のテクノロジー投資の管理、計画、最適化を支援し、お客様のマイクロソフト・クラウド・プラットフォームへの移行を加速できることを嬉しく思います」と述べている。
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