富士通とFujitsu Australia Limited(富士通オーストラリア)、およびFujitsu New Zealand Limited(富士通ニュージーランド)は、ニュージーランドのサイバーセキュリティ企業大手であるInPhySec(インフィセック)を買収したと発表した。
InPhySectは2015年に設立されたニュージーランド最大級のセキュリティプロバイダーだ。ニュージーランド政府やその他規制対象業界向けにスペシャリストサービスを提供し、ニュージーランド市場で競争力を高めているという。
今回の買収は富士通グループのグローバルなM&A戦略の下で行われ、富士通は豪州およびニュージーランドの防衛、公共、医療、小売、金融、運輸など幅広い業界の利用者に同社サービスや製品を提供するだけでなく、InPhySecが強みとするセキュリティ領域の専門的なコンサルティングやマネージドサービスを提供していくとしている。
今回の買収にあたり、富士通Asia-Pacific Executive Vice President兼CEOのGraeme Beardsell氏は次のように述べている。
「企業や政府機関、一般市民にまつわる様々な情報の保護がかつてないほど重要になっています。InPhySecの買収により、ニュージーランドと周辺地域全体へとセキュリティに関するマネージドサービスの提供範囲を拡大します。サイバーセキュリティを専門とするInPhySecを富士通グループに迎え入れることができ、嬉しく思います」
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