発表にによると、2009年の国内SaaS/XaaS市場規模は前年比20.8%増の596億円。経済環境の悪化によってIT市場が低迷する中、国内SaaS/XaaS市場は拡大を続け、2013年の同市場規模は2008年比3.1倍の1,521億円規模になるとIDCでは予測している。
ただ、国内SaaS/XaaS市場は、現在、多くのベンダーがサービスの提供している一方で、経済環境の悪化によって、ユーザー企業のIT投資が抑制されており、SaaS/XaaSの利点を理解しても、その導入に伴う負担のために、不要不急のプロジェクトとして判断される傾向が強まっているという。これらのことから、2009年の国内SaaS/XaaS市場規模予測は順調な拡大が見込まれるとしつつも、前回調査(2009年2月)と比較して、わずかに下方修正となっている。
それでも、SaaS/XaaSはオンプレミス型(自社導入)やアウトソーシングの利用と並んで、システム刷新/新規構築における重要な導入方法の1つであり、中でもに、IT予算の削減によって延伸されるプロジェクトが増加する中、SaaS/XaaSを導入方法として検討するユーザー企業は増加傾向にあるという。
これらの調査結果を受け、IDCジャパンでは、「SaaS/XaaSサービスに対する企業の認知度は高まっているものの、その優位性や利用価値の理解は進んでいない。ベンダーは、顧客視点に立った営業活動/マーケティング活動を推進することが重要である」と分析している。
【関連URL】
・国内SaaS/XaaS市場 2008年の分析と2009年~2013年の予測アップデート
http://www.idcjapan.co.jp/Report/SaaS/j9350105.html