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Appier、AI搭載CDP「AIRIS」の日本市場投入への自信を語る

 Appier Groupマーケティングダイレクター、Ben Chang(ベン・チョウ)氏は、1月31日に単独インタビューに応えた。昨年10月に発表したAI搭載次世代CDPの「AIRIS (アイリス) 」の日本のマーケティング市場への投入への自信を語った。

Appier Groupマーケティングダイレクター 張 騰元(ベン・チョウ)氏

 AIRISは、Appierが昨年買収した「Woopra」のデータ分析、データの可視化技術と、AppierのCDP「AIXON(アイソン)」の予測AI機能を統合したもの。

 製品の特長は、1)データの自動化による収集・統合、2)インサイトを得るための視覚化とレポーティング、3)高度なAIによる予測、の3つとなる。

 1つめのデータの取得の方法は2通りある。AWS(Red Shift)、GCP(BigQuery)、MS Azureなどのデータ活用基盤から直接取り込む他、Salesforce、Shopifyなどのプラットフォームと連携して取り込む方法だ。

 「リアルタイムで取り込むことも出来る他、自由に更新頻度を設定しバッチで取り込むことも出来ます」(ベン氏)

 AIRISの管理画面では、訪問者の様子を直接見ることができ、閲覧した製品、カートに入れてチェックアウトの様子を把握する。様々な情報を取得してAIによる予測につなげる。

図:カスタマーごとの行動履歴から予測
図:カスタマーごとの行動履歴から予測 [画像クリックで拡大]

 データの可視化機能・レポーティングでは、カスタマーを属性や購入額などにグルーピングするセグメント機能がある。セグメントをユーザーのプロフィールに設定することで、効果的な施策展開が出来る。カスタマーへの公開の有無や設定条件などは自由に設定が可能。

 このセグメント機能により、たとえば過去の購入金額が高いカスタマーをVIP会員として分け、特定セグメントのジャーニー分析の結果によってキャンペーン展開などを行うことが考えられる。トレンド分析やコホートの分析、グラフ化などはGUIで簡単に設定できる。

 「どのキャンペーンが購買につながったか、誰が売上に貢献しているかが一目瞭然です。たとえばメルマガやWebの広告を見て来訪して数日後、再訪して価格までチェックした場合といった、カスタマーのジャーニーを視覚的に把握できます」(ベン氏)

図:カスタマーのジャーニーから購買予測
図:カスタマーのジャーニーから購買予測 [画像クリックで拡大]

 さらに、AIによる予測機能について言及し、「異なるデバイスからのアクセスもカスタマーの行動やプロファイルによってマッチングし、購入の確率が何%かなどの予測を行います。ブラウザのタグを開いて閲覧している状況、マウスのスクロール率、サイト内のユーザー行動やサイトへのスティック(愛着)率などのデータから高度な分析を行います」と語った。

 AIによる「リアルタイム予測」という面では、他社のCDPよりも秀でているとベン氏は胸を張る。「AIによるインサイトを得ることで、マーケターはよりクリエィティブな業務に集中することが可能になると思います」(ベン氏)

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この記事の著者

京部康男 (編集部)(キョウベヤスオ)

ライター兼エディター。翔泳社EnterpriseZineには業務委託として関わる。翔泳社在籍時には各種イベントの立ち上げやメディア、書籍、イベントに関わってきた。現在は、EnterpriseZineをメインにした取材編集活動、フリーランスとして企業のWeb記事作成、企業出版の支援などもおこなっている。 ...

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