日本触媒は、Cogniteが提供する「Cognite Data Fusion(以下、CDF)」を姫路製造所で採用し、デジタル技術を用いたプラント運営のプラットフォーム構築に着手したと発表した。今後製造プラントの生産性向上と高度化・高効率化の実現を目指すとしている。
同社では今回採用したCDFを用いることにより、これまで様々な場所に保存、管理されていたプラントの設計データ、運転データ、保守管理データなどを、AIや機械学習を用いてデータのコンテキスト化(データの紐付け)を行い、一元管理することが可能になるとしている。
その結果、必要なデータを迅速かつ容易に取り出す事ができるほか、これまで情報検索に要していた時間を年間約9,000時間削減することが可能となる見込みだという。
また、部門間での横断的なデータ活用の壁を取り払うことができたほか、データドリブンのプラント操業を実行でき、製造業に必要なあらゆるデータに柔軟に対応する事が可能となるとのこと。そのため、P&IDや3Dデータを中心としたプラントのデジタル化、デジタルツインの構築、デジタルデバイスを使用した現場の効率化により、異常予兆検知によるトラブルの事前回避や巡回点検業務などの削減にも繋がるという。
同社は今後、デジタル技術・データを元に変革に取り組み『DXビジョン』の実現を目指すとしている。
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