Domo(以下、ドーモ)は、同社が毎年公開している年次分析レポート「Data Never Sleeps(以下、DNS)」の10年間の変化を分析した調査結果を発表した。このDNSは、オンラインでの人々のやりとりによってインターネット上で毎分どれだけのデータが生成されているのかを視覚的に示したレポートだ。今回の調査では、この10年間で世界のデータ利用情報にどのように変化が起きたかについて、概要を紹介している。
下記の図はチャネル別(YouTube、Instagram、Twitter、Facebookの投稿、Google検索、Email送信)データ利用情報を2013年のDNS第1版と2022年の第10版で比較したチャートだ。全体的に、この10年でデジタル接続の頻度は上昇している。一方で、利用頻度が微増にとどまるチャネルや、急上昇しているチャンネルも存在している。
増加量が最も多いのは画像や映像の共有となり、逆に最も少ないのは電子メールとなっている。増加率トップのInstagramは、2013年のDNS1版においてユーザーは1分間に3,600枚の写真を投稿。2022年のDNS10版では、約6万6,000枚の写真が投稿されており、1,785%増となった。
一方で、電子メールは過去10年で送信されたメッセージ数が13%増と、比較的緩やかな増加となっている。これは性能の優れたカメラを搭載した携帯電話、Wi-Fiの普及とデータ通信プランの多様化により、コンテンツのアップロードが容易になったことが考えられるという。
なおTwitterの投稿数は、DNS1版が始まった2013年以降3倍近く増加したものの、2022年は2021年に比べてユーザーの投稿数は40%減少しているという。2021年のDNS9版では1分間に57万5,000件の投稿があったが、2022年では34万7,000件余りとなっている。
ドーモのジャパンカントリーマネージャーである川崎友和氏は、今回の発表にあたり次のように述べている。
「世界におけるデータ生成量を示すDNSの10年間の変化を見ると、次々と生み出されるデジタルプラットフォーム、アプリ、ツールに対して人々が迅速に適応し、それらを活用しながら問題解決やコミュニティー形成につなげていることがわかります。今回Twitter投稿が2021年のDNS 9版から2022年のDNS10版で40%減少するという大きな変化を目の当たりにしましたが、それでもオンラインで生成されるデータ総量は増加し続けています」
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