マクニカは、秘密計算技術を提供するTripleBlindと、販売パートナーシップを締結したことを発表。これにより、企業間のデータ利活用の推進と、プライバシー保護やコンプライアンス準拠の両立を支援する。
多くの企業や組織において、データが企業競争力の源泉となる昨今、自社内のみならず企業間でのデータの流通量が増大している。一方で、取り扱うデータの特性によっては、個人情報保護法や不正競争防止法など、様々な法案に対する確認と対策が必要となり、データの目的外流用や横展開、漏洩などの懸念から、社外横断でのデータの共同分析が進まないといった現状もあるという。
データ流通を妨げる課題
- 提供再起での目的外利用(流用)
- 機密情報、知的財産の競合への横展開
- データ提供先のデータ/プライバシーガバナンスへの不安
- プライバシー侵害に対する懸念
TripleBlindの秘密計算技術は、データの所有者はファイアウォールから「生データ」を出さず、データの利用者はファイアウォールの外側に「アルゴリズム」を見せずにセキュアなデータ共有を行う「仮想データ交換」によって、高いパフォーマンス、セキュリティ、ユーザビリティを提供できるという。
これにより、日本の個人情報保護法や欧州連合の一般データ保護規則(GDPR)といった最新の規制基準を遵守した上で、個人情報や医療情報などの規制対象データや、健康記録や銀行取引などの機密データを、セキュアに共有、利用、商用化できるようになるとしている。
![TripleBlind「仮想データ交換」の仕組み<br/>[画像クリックで拡大表示]](http://ez-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/17626/17626_01.png)
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マクニカは今後、TripleBlindのソリューションを提供することにより、セキュリティ/プライバシー保護を強化し、企業のデータ利活用を支援していくという。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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