アクセンチュアは、6月13日「アクセンチュア・アドバンスト・テクノロジーセンター名古屋(ATC名古屋)」の開所に伴う記者会見を開催した。ATC名古屋は、アクセンチュアとして中京圏で初の拠点となる。
アクセンチュアの事業領域は5つの分野──「ストラテジー&コンサルティング」「ソング(デジタルマーケティング)」「テクノロジー」「オペレーション(BPO)」「インダストリーX(IoT)」からなる。今回の名古屋拠点は、その中でも製造業をターゲットとした「テクノロジー」と「インダストリーX(IoT)」を目的に据えたもの。
アクセンチュアはここ数年急成長を遂げており、グローバルでは過去5年間で投資年間総合利益率が19%の成長、国内でも過去8年間で社員数が約4倍の20,000人を超える規模となっている。国内拠点も過去数年で拡大し、拠点ごとに異なる特色を持たせ、地域ならではの強みを持つ企業、自治体、教育機関や人材との接点を増やしている。
同社が地方拠点を増やす理由として、江川社長は「従来の大規模開発では海外での開発に依存してきたが、ここ数年アジャイル開発やテクノロジーの進化で、顧客先での人員による支援や開発のニーズが高まった」ことを挙げる。
今回の名古屋のアドバンスト・テクノロジーセンターの特色は「製造・ロジスティクス領域のソリューション開発」にあるという。 また企業活動で生み出されるあらゆるデータを捕捉し、ビジネスエコシステムをデジタル空間上に再現する「エンタープライズ デジタルツイン」 実現に向けたソリューション開発や、 IoT・モバイルアプリケーション領域の人材を集約させる。
「東京の子会社的な位置づけではなく、製造業やロジスティックスを中心にIoT とデジタルツインの国内トップの存在にしたい」(江川社長)
会見には、名古屋市副市長 中田英雄氏、中電シーティーアイの三澤太輔社長も駆けつけ、アクセンチュアの地域貢献への期待と歓迎の言葉を寄せた。