IBMは、日本でも利用可能なIBM watsonx(以下、watsonx)の一般提供開始を発表した。
watsonxは、企業のAI活用を加速・拡張するべく以下3つの製品で構成されているという。
- 新しい基盤モデル、生成AI、機械学習(ML)向けのwatsonx.ai studio
- データレイクの柔軟性とデータウェアハウスの性能を備えた目的に合ったデータ・ストアであるwatsonx.data
- 責任、透明性、説明可能性を持って構築されたAIワークフローを可能にするwatsonx.governanceツールキット(2023年秋提供開始予定)
同ソリューションによって、利用者やパートナー企業は、様々な企業ユースケースに特化したモデルを展開したり、独自のモデルを構築できるとしている。様々な業界の150社以上の企業が、watsonxのベータ版および技術プレビュー・プログラムに参加しているという。
同社は基盤モデルに対する世界的なニーズに対応するため、IBM Cloud上の新しいGPUオファリングを発表。2023年後半に、基盤モデルの学習と提供の両方に対応するAIに最適化されたインフラストラクチャーを、IBM Cloud上で提供予定となっている。
また、今後IBMは企業の基盤モデルのユースケースを自然言語処理以外に拡大。特定のユースケース向けに1,000億以上のパラメーター・モデルを運用することで、より広範な企業へ導入できるよう注力するという。併せて、拡大するAIと業界の規制に対するコンプライアンスの管理を支援するとしている。
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