New Relicは、APMアプリケーションパフォーマンスモニタリング「New Relic APM 360(以下、 APM 360)」の提供開始を発表した。これにより、一部の専任エンジニアに向けたインシデント対応やトラブルシューティングに関するインサイト提供に加え、すべてのエンジニアを対象とした、パフォーマンス、セキュリティ、開発にいたるインサイトを提供することが可能になったという。
APM 360は、デプロイメントの変更、主要なトランザクション、サービスレベル目標(SLO)、ログ、インフラストラクチャ、エラー、セキュリティリスクなど、アプリケーションスタックと開発サイクル全体にわたるすべての重要テレメトリデータを相互に関連付けるというもの。 エンジニアの役割や経験レベルに関係なく、問題の上流と下流の影響を理解し、新たな傾向の発見に役立つという。
今回の新機能により、エンジニアは健全性モニタリングとアプリケーションのライフサイクル全体のインサイトを1ヵ所で確認できるため、アプリケーションの健全性とパフォーマンスを総合的に把握できるとしている。また、依存関係のあるソフトウェアスタックのデータを自動的に統合・可視化する。
また同社は、アプリケーションおよびホストの健全性とパフォーマンスの相関性をリアルタイムで示す、APMとインフラストラクチャモニタリングの新機能を提供することもあわせて発表。同機能により、開発者、DevOps、ITOpsは、アプリケーションとインフラストラクチャ性能の問題を迅速に診断できるようになるという。さらに、サイロ化した監視ツールの管理画面や思考の切り替えによる非効率性、重大なインサイトの見逃し解消も見込めるとしている。
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