NTTデータ先端技術は、2023年12月31日まで、統合運用管理ソフトウェア「Hinemos」の生成AIを用いた運用自動化・効率化を推進する実証実験を実施する。
Hinemosでは、運用を自動化するための様々なアクション(自動化アクション)を実行する適切な判断ルールを定義することで、ITシステムの監視やジョブ管理により発生した「イベント」への対応業務の効率化・自動化が可能。これまでにも、ITシステムから発生するイベントのうち対応不要なイベントの80%を削減した検証結果も得ているという。しかし、この自動化アクションの判断ルールの定義には、運用者がロジックを実装する必要があったとしている。
同実証実験においては、Azure OpenAI Service上のChatGPTを活用し、自動化アクションのイメージを自然言語でテキスト入力することで、生成AIが実行判断ルールを自動生成する運用自動化のインタフェースを開発する。このインタフェースにより、効率的に自動化サイクルを回すなどの運用メンテナンスの負荷を低減できるかの検証を実施。イベントからの自動化アクションの実行判断をスムーズに行うことで、運用自動化につながるという。
NTTデータ先端技術は、同実験結果に基づき、2024年4月を目途にChatGPTを活用した運用自動化のインタフェースの製品化を行い、2025年度末までに500本の販売を目指すとしている。
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