三重県庁は、DX推進に向けた新たなセキュリティプラットフォームとして、パロアルトネットワークスの「Prisma Access」を導入した。
Prisma Accessは、クラウド提供型のネットワークソリューション。ハイブリッドワーカーの保護と、ユーザーエクスペリエンスを統合型セキュリティで提供するとしている。
三重県はこれまで境界防御型のセキュリティ対策を講じていたが、クラウドサービスの活用とテレワークの実施を前提として、ゼロトラストセキュリティへの転換が必要であると考えたという。同県庁のセキュリティ要件を満たすSASE(Secure Access Service Edge)ソリューションについて比較検討を行った結果、端末を庁内・庁外のどちらで利用しても同レベルのゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)を実現できることなどが決め手となったとしている。
三重県では本番運用後、暗号化されたトラフィックを復号しても通信速度が低下することがない点も導入メリットとして評価されているという。現在は、業務端末を庁外に持ち出したテレワーク環境におけるPrisma Accessの適用に向けて、取り組みを進めているとのことだ。
三重県 総務部 デジタル推進局 デジタル改革推進課 副課長 岡本悟氏のコメント
テレワーク環境での運用は2023年度中に範囲を絞った実証を行い、ZTNAなどの動作検証を十分に行ったうえで全庁へ展開していく予定です。また、個人所有の端末からのネットワークアクセスを可能にするBYOD(Bring Your Own Device)の導入も検討しています。今後、クラウド利用やテレワークなどの働き方がさらに常態化していくことも見据えながら、ゼロトラストセキュリティを基本にした全庁ネットワークへの見直しなども検討していく必要があると考えています。
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