Netskope Japanは4月16日、Netskopeの調査研究部門であるNetskope Threat Labsが行った最新の調査結果を発表した。なお、同レポートは、2023年4月1日から2024年3月31日までの期間を対象とし、Netskopeのセキュアウェブゲートウェイ(SWG)によって検出された情報を含んでいるという。
最も利用されているクラウドアプリのランキングにCopilotが登場
日本で広く利用されているクラウドアプリケーションのトップ10に、MicrosoftおよびGoogleのアプリケーションが多数含まれている。この点は他の地域と同じ傾向だが、日本市場の特徴として、他の地域に比べてBoxの利用が多いという。また、同調査では「Microsoft Copilot」のようなAIを搭載したアプリケーションもランクイン。日常的にAIアシスタントを使用する日本のユーザーの割合は全体の18%に上り、世界平均の7.8%を大きく上回る結果となった。
日本はマルウェアの配布にクラウドアプリケーションが悪用される割合で世界1位
同調査では、日本はウェブ経由ではなくクラウドアプリケーションを介したマルウェア配信の割合が59%と、世界で最も高い数値を記録。特に2024年からこの差が大きく拡大しているという。日本におけるクラウドテクノロジーの普及と使用に伴い、この傾向は重要性を増しているとした。
Netskope Threat Labsの責任者であるRay Canzanese氏は、調査結果について次のようにコメント。「脅威アクターは、日本で急速に進むクラウド化において、クラウドセキュリティがクラウドの普及に追いついていないという前提のもと、従来のウェブ攻撃方法の一部をクラウドに切り替えています。AIアプリの日本における非常に高い人気もデータに現れており、これらのアプリを介して、日本の組織を対象としたマルウェアおよび攻撃数が増加する可能性が非常に高いと見られます」。
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