2024年5月22日、セキュアワークスは事業戦略説明会を開催した。
グローバルでサイバー犯罪の規模が拡大し、特に日本におけるランサムウェア被害も増加する状況下、セキュアワークスではNISTフレームワークに沿った対応を推進している。「XDR」を中心とした事業展開を進めているとし、同社代表取締役の廣川裕司氏は「個別対応ではサイロ化を引き起こし、限界がある。そこで従来からのマネージドサービスを含めたXDRが必要だ」と説明を始めた。
同社では、「TDR」という概念を提唱すると、2021年には「Taegis XDRプラットフォーム」の提供を開始。約350に上るセキュリティ製品との連携をサポートしており、個社ごとのカスタマイズへの対応、「Taegis NDR」「Teegis VDR」など、“オープン”なプラットフォームとして拡張を続けていると廣川氏。日本法人設立から10年が経過する中、次の5年間「セキュアワークス・ジャパン3.0」を掲げて継続的な成長を目指すという。
具体的には、下図にある5つの成長戦略から「DX with サイバーセキュリティ」の実現に向けて取り組み、顧客事業の拡大並びに日本経済の発展にも寄与したいとした。
セキュアワークス パートナー営業・ソリューション技術統括本部 統括本部長 阿部祐亮氏は、「直販が非常に強かったが、パートナー案件の増加を増やすために改革を実行してきた」として、本年度移行はよりパートナー中心のビジネス体制になるよう継続投資を図っていくという。グローバルパートナープログラムへの移行をはじめ、拡販施策の強化、案件提案の支援として「Business Operation Center」による一気通貫の体制構築、パートナーアワードの開催、共催セミナーの開催など、パートナー戦略のアップデートにも取り組むとする。
また、CEM/CSM戦略により、ロイヤルカスタマーのLTV最大化、業界固有の課題の解決支援、OAやOTなどへのカバレッジ拡大を進めることで事業成長を狙うという。同社 営業統括本部 統括本部長 上級セキュリティエバンジェリスト 松田敏幸氏は、「コンサルティング営業の強化をしつつ、中長期の市場変化までを見据えて一貫したソリューション提供を目指す」と話す。
なお、同日にSansanが「Secureworks Taegis XDR」「Taegis ManagedXDR」を導入したことを発表している。
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