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日立と積水化学、「再生材の活用促進を支援するシステム」の実証を完了 2025年度中の事業化を目指す

 日立ハイテク、日立製作所(以下、日立)、積水化学工業(以下、積水化学)は、「再生材マーケットプレイスシステム」のプロトタイプ版を用いた実証実験で有用性を確認し、事業化に向けて取り組みを開始した。

 同システムは、再生材を原材料として購入したい買い手と、廃材を再生材として循環させたい売り手をつなぐマッチングや、一連の取引プロセスをオンライン上で実現するサービスを提供する仕組みだという。

 日立ハイテクのプラスチック材料に関する知見やコア技術である計測・分析技術と、日立のマテリアルズ・インフォマティクス(以下、MI)や生成AIなどの先進デジタル技術を用いて、日立ハイテクと日立が連携し独自に開発。積水化学は、自社の製造工程で発生した廃材を同実証において提供するとともに、ユーザー視点で要望や改善点などを提案し、同システムの開発に貢献したという。

 同実証では、同システムのプロトタイプ版を活用し、廃材から加工された再生材が、買い手である製品メーカーの原材料として採用できるかを検討する一連のプロセスが、滞りなく成立することを検証したとのことだ。

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 同システムは、ユーザー間(買い手・売り手)での再生材循環を支援するさまざまなサービスの提供に向け、開発を進めているという。主な特徴は次のとおり。

①再生材を使いこなす知見と、生成AIを活用した初心者向けマッチング支援機能

 日立が持つ知見や生成AIを用いて、質疑対応形式でユーザーが求める仕様や用途を明確化し、再生材を使いこなすための情報も含めて再生材をレコメンドすることで、実用的なマッチングを支援。これにより、たとえば再生材の活用実績がない調達・製造部門などにおいても、容易にマッチングが可能になるという。

②MIソリューションを活用した、プロフェッショナル向けマッチング支援機能

 日立が独自に収集してきたリサイクルプラスチックの材料組成・性能の実測データや、Lumadaの「材料開発ソリューション」を提供する中で培った知見を活用し、ユーザーが理想とする材料性能に応じた再生材のカスタム設計を支援。また、再生材の開発前に実現可能性も検証できるため、前例がない場合も実用的なマッチングが可能だという。さらに、再生材に添加物を混ぜた場合の物性や、バージン材をある比率で混ぜた場合の特性の予測なども可能なため、研究開発部門などの効率的な開発に貢献するとしている。

③センシング・計測・分析技術による、再生材の成形サポートや品質管理

 日立ハイテクおよび日立が持つセンシング技術によって、再生材の品質から特徴量を抽出することで最適条件の提案をサポートし、導入のハードル低減に貢献。また、日立ハイテクグループの分析装置を用いて、規制対象となる化学物質や再生材の性能に影響を与える異物など、再生材の品質確認をサポートするサービスも提供するという。

 日立ハイテクと日立は、積水化学をはじめとする素材メーカーなどと連携し、同システムを活用したサービスの2025年度中の事業化を目指すとのことだ。日立ハイテクはサービスの事業化後、販売元として国内・海外の製品メーカーや素材メーカー向けに展開するため、同事業へ参画企業(買い手・売り手)を募集していくと述べている。

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