2024年9月24日、ミスミグループ本社(以下、ミスミ)は、meviyの新サービスにかかわる説明会を開催した。
meviyは、機械部品調達のAIプラットフォーム。昨年、第9回ものづくり日本大賞 内閣総理大臣賞を受賞しており、ミスミグループ本社 常務執行役員 吉田光伸氏は「われわれが提供しているのは機械加工部品でなく、製造業/ものづくり産業に“時間”を提供することだ」と話す。
現在、調達領域以外のエンジニアリングチェーンにおける時間創出にむけて事業拡大を続けており、2024年8月には図面データ検索AI「meviy Finder」をリリース。今回、多様化する顧客ニーズに応えるとして、新サービス「meviy Marketplace」を発表した。
同サービスは、ユーザーとパートナー企業をマッチングするためのマーケットプレイス。設計データをアップロードして要件を入力するだけで、AIによるパートナーとのマッチングが実現するという。ミスミ会員IDだけで複数パートナー企業と取り引きが可能で、やり取りはチャットツールによって一元管理できるとのことだ。
同社 meviy推進本部 プラットフォーム事業統括 チーフディレクター 浅野智弘氏は、「調達までのリードタイムを大幅に短縮できる」と自信を見せる。現在、切削や旋盤、板金/板金溶接、3Dプリント、注型、射出成型の6カテゴリーに対応しており、今後は製缶や架台、鋳造などのカテゴリも順次追加される予定だ。
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