さくらインターネットは、「NVIDIA Blackwell GPU」を採用したマネージドスーパーコンピュータ「さくらONE」を提供開始した。
さくらONEは、2025年6月に発表された国際性能ランキング「TOP500」にて世界49位を獲得した「NVIDIA H100 GPU」構成のシステム技術をベースに再構築したマネージドスーパーコンピュータだという。大規模言語モデル(LLM)の学習や生成AIの研究開発に特化した設計となっており、NVIDIA Blackwell GPUを8基搭載したサーバーで構成され、最大48台、合計384基のGPUリソースを同時に活用できるとのことだ。これにより、幅広い計算需要に対応する高性能な計算リソースを、国内から提供可能になるとしている。
また、さくらONEは計算環境の立ち上げから日常的な運用管理までを一括で支援するマネージドサービスであり、最低30日から1日単位で利用できるため、システム構築の負担なく、すぐに高性能な計算環境を活用できるとのことだ。
同社がすでに提供中の「NVIDIA H200 GPU」モデルが科学技術計算に最適化されているのに対し、NVIDIA Blackwell GPUモデルは生成AIやLLMといったAI領域に特化しているという。両モデルをそろえることで、さくらONEは科学技術とAIの両領域をカバーするスーパーコンピュータとして利用できるとのことだ。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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