AI insideは、汎用能力を強化した独自開発の大規模言語モデル(LLM)「PolySphere-4」を、データ入力業務を自動化するAIエージェント「DX Suite」に搭載した。

同実装により、これまで読み取りが困難だった難解帳票も、高精度かつ安定して処理できるようになったという。非定型帳票や手書き書類を含む多様な文書に対して、実データの検証において、平均99.6%という読み取り精度を実現したとのことだ。
たとえば、長大な表を含む有価証券報告書、階層が分かれている財務諸表、複雑な形式の請求書・見積書をはじめ、けい線がなく明細項目が複数行にまたがる診療明細書、残高証明書・証券口座一覧表など、複数表が混在するマルチテーブル帳票にも対応。また、旧漢字を含む原戸籍、欄外に手書きメモがあるタイムカード、自治体ごとに書式や構造が異なる課税証明書、動画から抽出した車両ナンバープレート、輸出入コンテナ番号の写真など、形式や内容が異なる帳票や画像データも読み取れるとしている。
今後は、下記2点の機能強化を予定しているという。
- データ補正:Web情報や社内データベースを参照し、抽出結果の精度を向上
- 後続システムとの連携:ソースコードを生成し、読み取ったデータを既存システムへ自動連携
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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