Workdayは、AIエージェント向け統合基盤を手掛けるPipedreamの買収について、最終契約を締結したことを発表した。
Pipedreamが提供する、主要なビジネスアプリケーションに対応した3,000以上のコネクタが、AIエージェントがWorkdayと主要なサードパーティシステム間でのワークフローの開始、データの取得、タスクの実行などを行うことを可能にするという。
PipedreamのテクノロジーがWorkdayに加わることで、そのインテリジェンスがAsana、HubSpot、Jira、Recurly、Slackをはじめとする、日々業務が行われる数千のアプリケーションへと拡張されるとしている。これによりユーザーは、組織内の様々な情報やワークフローをWorkday上で統合しつつ、チームが日常的に利用する外部アプリケーション上でアクションを実行できるようになるとのことだ。AIエージェントは、単なるインサイト提供にとどまらず、実際の業務完了へとつなげるために必要な接続性を手にすることになるとしている。
また、Pipedreamの開発者コミュニティは、新規コネクタの開発を加速し、ユーザーがAIエージェントの活用範囲を迅速に拡大できるよう支援するとのことだ。Flowiseのオープンソースコミュニティとあわせて、PipedreamはWorkdayにおけるオープンな開発支援を強化し、Workdayプラットフォーム全体の継続的なイノベーションを後押しすると述べている。
買収は、クロージング条件の充足を前提として、Workdayの2026会計年度第4四半期(2026年1月31日終了)に完了する予定だという。
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