3月31日を「経理の日」として制定している弥生は、従業員100名未満の中小企業に勤める経理担当者515名を対象に、「経理業務のAI・DX活用に関する実態調査」を実施した。
調査概要
- 調査期間:2026年3月13日(金)~2026年3月14日(土)
- 調査対象:従業員100名未満の中小企業に勤める経理担当者515名
- 調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査結果
年度末は6割超が激務化。依然7割が「手作業中心」のアナログ依存
平常月に比べ、繁忙期では業務負担が2倍以上に達した。その一方で、経理業務全体のうち「60%以上を手作業で行っている」と回答した人は約7割にのぼり、業務の多くが依然として人手に依存している実態が明らかになったという。加えて、経理担当者の半数が日常業務を「めんどうくさい・つまらない」と感じているという結果は、単なる忙しさにとどまらず、業務そのものが付加価値を感じにくい状態に置かれていることを示唆しているとのことだ。
出典:「経理業務のAI・DX活用に関する実態調査」弥生調べ
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出典:「経理業務のAI・DX活用に関する実態調査」弥生調べ
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AI導入は4割に到達も、6割が「十分に使いこなせていない」と自己評価
経理業務へのAIツール導入率は約2割とまだ限定的な結果となった。また、導入済み企業の6割が、自社のAI活用度を「60点以下」と評価しており、導入はしているが活用・成果には直結していない実態が浮き彫りとなっているという。AI活用における課題としては、「最終確認は人が必要で信用しきれない」(33.4%)、「結局、人が全件チェックしており手間が減らない」(25.4%)といった声が多く挙げられたとしている。
出典:「経理業務のAI・DX活用に関する実態調査」弥生調べ
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AI時代に「作業」から解放された先に待っている、経理を担う「人」だからこその価値
AIに任せたい業務としては、「入力ミス・重複・不正などの自動チェック・アラート」(49.1%)、日々の仕分入力の自動化(34.6%)、「領収書や請求書の読み取り・データ化(OCRなど)」(31.7%)などの定型業務の効率化への期待が上位に挙がった。また、今後AIが普及したとしても、「単純作業はAIが担うが最終判断として人の役割は現状維持で残る」(34.0%)、「単純作業から解放されより経営に近い高度な判断や分析を担う役割へシフトしていく」(17.7%)といった回答が多く、経理担当者自身の価値が失われるとは捉えられていない実態が明らかになったとのことだ。
出典:「経理業務のAI・DX活用に関する実態調査」弥生調べ
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自由回答では、不正の有無や税務判断などの法令解釈をともなう領域や、交際費・経費精算における利用目的や背景を踏まえた承認判断、イレギュラー時の対応など、単なるルール適用では判断できない領域こそが人の役割であるという認識が多く見られたという。また、AIの判断や提案をそのまま受け入れるのではなく、「その情報は本当に正しいのか」を見極め、最終責任を担う存在として人が関与する必要性を指摘する声も挙がっているとしている。
加えて、他部署が円滑に業務を進められる環境づくりや、従業員への丁寧な対応を通じた安心感の提供など、経理担当者が組織全体を支える存在として捉えられていることも明らかになった。これらの結果から、AIの活用は経理担当者の役割を奪うものではなく、作業負担を軽減することで、判断・対話・責任といった、人にしか担えない価値へと役割を進化させる契機になることが示唆されているという。
出典:「経理業務のAI・DX活用に関する実態調査」弥生調べ
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