2026年4月22日、Coltテクノロジーサービスは、グローバルにおける事業・技術戦略に関する記者説明会を開催した。
会見冒頭、Coltテクノロジーサービス 代表取締役 大江克哉氏が登壇すると、「就任以来の4年間で事業環境は大きく変わってきた」と述べる。従来ターゲットとしてきたエンタープライズや金融に加えて、AIのデータセンター需要などを背景にハイパースケーラーからのニーズが急速に高まっているという。特に米Lumen TechnologiesのEMEA事業買収後、海底ケーブル「Marea」「Juno」を拡充するなど注力している。
また、金融向けに超低遅延(ULL)ネットワークルート、日本では西日本エリアのネットワーク拡張など、拡大するニーズをキャッチアップするように事業を展開。下図のように「インフラ」「デジタル」「サービス」という3つの柱を据えながら加速させているとした。なお、日本においては、SIerと連携を深めながら進めていくという方針は変わらないとする。
西日本エリアにおけるネットワーク拡張においては、既に昨年12月に大阪─福岡間の整備を完了。現在、メトロエリアネットワークの拡充を進めており、広島・岡山エリアは今年6月、福岡エリアは今年10月に完了予定だ。アジアサービスデリバリー部 部長 寺戸健太郎氏は、「他都市から大阪や東京、そして海外へと伸ばすことで、お客様の事業を支えていく」と話す。
また、前述した図中にある「Colt NaaS On Demandネットワーク」について、セールスエンジニアリング&プロダクトマネジメント本部長 ミッチェル・モルダー氏が説明。(キャリア自身の発注システムを用いて)API経由でリアルタイムで必要な帯域を購入できる。年内には、「Colt Customer Defined Routing」機能が提供される予定だ。
地政学リスクやデータ主権などのニーズが高まっている状況下、同機能を利用することで、遅延値やCO2排出量を確認しながらネットワークルートを選択できるという。たとえば、紅海・ホルムズ海峡を経由するようなネットワークを避けるといった選択が可能になる。
さらに、Coltでは量子計算機時代の到来を見据えて、現在主流の暗号鍵PSKに代わるPQC・QKDの導入などを、まずはプライベートネットワーク、それからメトロネットワーク、そしてグローバルへ拡大していく予定とのことだ。ネットワーク基盤アーキテクチャ部 主席ネットワーク&システムアーキテクト 中島英規氏は、「われわれは当たり前のことを当然のようにこなし、期待を超える存在となっていく」と語った。
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岡本 拓也(編集部)(オカモト タクヤ)
1993年福岡県生まれ。京都外国語大学イタリア語学科卒業。ニュースサイトの編集、システム開発、ライターなどを経験し、2020年株式会社翔泳社に入社。ITリーダー向け専門メディア『EnterpriseZine』の編集・企画・運営に携わる。2023年4月、EnterpriseZine編集長就任。
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