Akamai Technologies(アカマイ)は、ボット&エージェントコントロールソリューション向けに、統合的なエージェントフレームワークを発表した。AIエージェントがユーザーに代わって行動する機会が増えるにつれ、あらゆるリクエストにおいてアイデンティティ、意図、信頼性に重要な疑問が生じている問題に対処するものだという。アイデンティティ、可観測性、信頼性、エッジセキュリティを単一のリアルタイム意思決定レイヤーとして結合することにより、エッジでのスケーラブルなAI駆動型のインタラクションを実現するとしている。
このフレームワークは、パートナー企業とのエコシステムを通じて提供され、6つの密接に連携した柱で構成されているとのことだ。
1.アイデンティティと人間の帰属情報の検証
VisaのTrusted Agent Protocolなどといったフレームワークとの統合により、決済環境におけるエージェントの動作方法が明確に定義され、認証や権限、取引レベルの信頼性に関してより明確な基準が設定されているとのこと。
またAkamaiは、SkyfireおよびExperianとの提携で「Know Your Agent」(KYA)フレームワークを通じて、信頼できるAIエージェントのアイデンティティを強化しているという。これは、エージェントが自らのアイデンティティ、素性、意図を宣言する標準化された方法を提供し、エージェントを運用プラットフォームや代行対象のユーザーに紐付ける仕組みだという。KYAによって、AIエージェントを正当なものと確認できるだけでなく、身元が確かな特定の個人に代わって行動していることの検証も可能。これにより、加盟業者が自動取引を安全に処理するために必要な説明責任が担保されるとしている。
2. ユーザー中心の認証
人間とAIエージェント間の引き継ぎ時にセキュリティを維持するために、AkamaiはAuth0やPing Identityなどのアイデンティティプロバイダーと統合。こうした統合により、企業は行動分析や多要素認証など既存のセキュリティポリシーを、顧客が利用するAIエージェントにも適用できるようになるという。これにより、エージェントの行動が、ユーザーの確立されたアイデンティティ、ふるまい、意図と一貫性を保つことが保証できるようになるとのことだ。
3. 適応型の信頼性分析
このフレームワークにより組織は、ブラウザ、ボット、エージェント間のあらゆるやり取りにおいて信頼性と意図を動的に判断できるとしている。これは、二元的な意思決定から脱却し、ユーザーを中心に据えた信頼性のスペクトラムへと移行するものであり、顧客はどのやり取りがビジネス成果に貢献し、どのやり取りが不正や詐欺、運用リスクにつながるかを特定できるようになるという。
4. エッジベースの適用
AIインタラクションにおけるセキュリティとパフォーマンスの要件は、Akamaiの分散型エッジネットワークを通じて満たすことができるという。Akamaiはハイパフォーマンスコンピューティングを活用し、エージェント型のリクエストのリスクと意図を瞬時に評価するとのことだ。この意思決定をエッジで処理することで、ユーザー体験のスピードを損なうことなくセキュリティと制御を維持できるよう、企業を支援すると述べている。
5. コンテンツの収益化と価値の交換
AIモデルやエージェントによるWebコンテンツの利用が増加しているため、このフレームワークでは公正な対価を得る仕組みを提供するとのこと。Akamaiは、TollBitおよびSkyfireとの連携を通じて、出版社やコンテンツ所有者がアクセス権を交渉し、トークンベースの従量制課金モデルを導入できるよう支援しているという。これにより、企業はデータを収益化しつつ、AIエージェントが機能するために必要なライセンスに基づくアクセスを提供できるようになるという。
6. 運用状況の可視化とトラフィック分析
Akamaiは、TrafficPeakと自前のWebセキュリティ分析技術を活用して、人間のユーザー、有益なAIエージェント、悪性ボットを区別し、企業がWebトラフィックの包括的な状況を把握できるようにするとのこと。大規模なログ分析により、セキュリティチームやビジネスチームで、エージェントが自社サイトとどのように関わっているかを長期的に把握でき、アクセス制御やビジネス戦略の改善に必要なデータが得られるとしている。
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