フォーティエンスコンサルティングは、SAP S/4HANAへの移行を終え標準化された基盤を確立した企業を主な対象として、「CleanCoreNext(クリーンコア・ネクスト)」ソリューションの提供を開始した。
同ソリューションは、基幹システムに蓄積された業務データをAIエージェントで活用し、意思決定の高速化と企業価値の向上を実現する“次の一手”を提供するものだという。整えた基盤の標準性を保ったまま、生成AIとMCPを組み合わせたAIエージェントの導入を、診断から実装・定着化まで一貫して支援するとのことだ。Microsoft TeamsやSalesforceなど、顧客がすでに利用しているシステムやチャネルと連携し、営業・調達・品質・物流・財務などといった業務領域の課題を自然言語で解決できるとしている。
ソリューションの概要
SAP S/4HANAへの移行によりClean Coreを実現した組織が、その基盤を活かしてAIによるデータ活用を加速するための統合ソリューション。標準化された基盤の整合性を保ち、コアに手を加えない拡張を原則としながら、AIエージェントを業務プロセスへ迅速かつ安全に組み込むとのことだ。現状評価から始まり、AIエージェントの実装・実証、定着化支援まで段階的に提供するという。
中核技術にはMCPを採用し、SAP S/4HANA・Salesforce・データベースに対して自然言語でのデータ照会・活用を可能にするとのこと。業務担当者はMicrosoft Teamsのチャット画面から話しかけるだけで、SAPを直接操作することなく、複雑な業務照会を瞬時に実行できるとしている。
顧客の業種・業務課題に応じた多様なユースケースへの適用が可能であり、営業・製造・調達・品質などといった業務領域で実証済みのAIエージェントを迅速に展開するという。現場の照会・分析の効率化にとどまらず、基幹システムに蓄積された業務データを経営の意思決定に直結させ、データドリブン経営への進化を後押しするとのことだ。
特徴は以下のとおり。
1. 既存資産を活かし、新規投資を最小化
SAP S/4HANA・Microsoft Teams・Salesforce・Azure OpenAIなど、顧客がすでに持つ資産を活用。BTPやAzure OpenAIについては、利用状況に応じたコストが生じる場合があるが、既存投資を基盤に新規コストを最小化しながら、意思決定の高速化・現場でのSAPデータ民主化・内製化への道筋を実現するという。
2. 整えた基盤を保ったまま拡張する“非侵襲”アーキテクチャ
同ソリューションの最大の特徴は、基幹システムの中核に一切手を加えずにAIを組み込む点だという。標準化された基盤の整合性を保ったまま、その外側で機能を拡張する(MCP・APIなどによるサイドバイサイド拡張)ため、将来のバージョンアップを妨げず、技術的負債を増やすこともないとしている。SAP S/4HANA移行で確立した“整った状態”を維持しながら、継続的にAI活用を広げられるとのことだ。
3. 業務担当者が使える自然言語インターフェース
Microsoft Teamsのチャットで話しかけるだけで、在庫照会・納期回答・品質分析などの複雑な業務処理が自動完結。SAPの知識がない部門担当者でも、すぐに活用できるという。
4. 診断から定着まで一気通貫の支援体制
独自の診断ツールによる現状のSAP活用状況とAI適用余地(ホワイトスペース)の評価から、優先ユースケースの選定、AI実装、ユーザートレーニング、KPIモニタリングまでを一貫してサポート。
導入ロードマップ
以下の4段階で段階的に提供するとのこと。顧客のペースと準備状況に合わせて柔軟に進めることが可能だとしている。
| フェーズ | 内容 | 期間目安 | 主な成果物 |
|---|---|---|---|
| フェーズ1:現状診断 | SAP利用状況のデータ抽出・周辺システムのヒアリング・AI適用余地の診断 | 1~2週間 | 診断レポート・優先ユースケース一覧 |
| フェーズ2:ユースケース選定 | 診断結果をもとにAIが自動分析し、顧客環境に最適なユースケースを選定・提案 | 1~2週間 | 提案書(優先ユースケース・PoC計画) |
| フェーズ3:PoCパッケージの提案・実装 | 選定されたユースケースを顧客環境でPoC実装・実証。既存システムを活用してAIエージェントを構築 | 4~8週間 | 稼働するAIエージェント・E2Eテスト結果 |
| フェーズ4:内製化・自走支援 | 顧客のスキルセットに応じた内製化ロードマップを設計。段階的な自走化を伴奏支援 | 継続(3段階) | スキルアップロードマップ・運用ハンドブック |
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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