
代表取締役会長諸星俊男氏のあいさつの後、2011年の新体制により就任した代表取締役社長 山野修氏がEMCジャパンの事業戦略を説明。山野氏はこれまで、RSAセキュリティとEMCジャパンの両方を牽引してきたが、今回のEMCによるRSAセキュリティの合併により、代表取締役社長となった。
山野氏は、これまでのストレージベンダーから脱皮し「情報インフラの先進的リーダーであり続ける」というビジョンを述べた。

初めに強調したのは、EMCの継続的な投資である。「過去5年間に17Bドル、2010年には2Bドルという投資は、IT業界では最大規模」と語った。
EMCはこの1年だけでも、GRC(Governance, Risk management, Compliance)管理ソフトのArcher、NASのIsilon、巨大データDWHのGreenplumという非常にアグレッシブな買収をおこなっている。
こうした買収の背景にあるトレンドは「ビッグ・データの時代の到来」であると山野氏は語る。
「クラウドの進展によって、最も重要なのはデータ。2020年には情報の量は35.2ゼッタバイトとなる」という予測を紹介し、その特質は「構造化されていない」ということだという。このようにクラウド、ビッグデータ、エンタープライズデータの交差する世界に向けてEMCは製品とサービス、コンサルティングの領域まで強化していくと語った。
続いて、テクノロジー・コンダルティング本部の統括部長 糸賀誠氏が「Symmetrix VMAX(シンメトリックス・ヴィマックス)」の新機能を紹介。
ミッションクリティカル分野でのストレージとしての効率と、仮想化に対する安全性を確保した新機能を紹介。
「自動階層化 FAST VP」による、従来の他社製品に比べ40%のパフォーマンス向上、将来にわたる無停止を実現する「Faderated Live Migration(FLM)」、アプリ性能への影響ゼロのセキュリティ「Data@Rest Encryption」などの技術特性を解説した。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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