この製品は、シンプルな管理画面から性能監視や構成定義といった、ネットワーク運用に必要な各種作業を遠隔地から集中的に行ったり、スケジューリングによって自動化し、運用にかかる作業負荷やコストを低減できるという。
また、SNSCは、VMware環境を管理するVMware vCenterと連携することにより、仮想サーバーとスイッチの管理を統合することもできるとしている。
「IBM System Networkingスイッチ」は、事前の設定作業を行うことなく、サーバー上の仮想マシンの移動を検知し、ネットワークを自動的に再構成する機能「VMready」を標準搭載しているため、SNSCを活用することで、管理の負荷を抑えながら、サーバーからネットワークまでを含めた仮想化環境の運用を簡素化し、最適化できるという。
SNSCは、直感的操作が可能な管理画面を通じて、ネットワークにつながった「IBM System Networkingスイッチ」を自動検出し、それらを一元管理できるソフトウェアだという。
スイッチの資産管理、稼働状況監視、性能監視、構成定義、バックアップ、ファームウェアの適用といったさまざまな運用管理作業を遠隔地から実施したり、スケジューリング機能によって、管理を自動化させたり、電子メールを送信するSMTPサーバーと連携して障害情報をメール通知させることができるという。
たとえば、1000台以上のスイッチを運用する大規模な環境においては、ネットワークの運用管理にかかる作業負荷を約80%低減できるという。また、VMware vCenterと連携させれば、管理コンソールであるVMware vSphere Clientの画面から、VMwareの仮想化環境と物理スイッチを一元管理できるという。
IBM Systems Directorなどの管理ソフトウェアと連携させれば、IBM Systems Directorの管理画面から、サーバーとネットワークを一元管理することができ、これにより、ネットワークだけでなく、システム全体の運用効率化を図ることができるとしている。
業界標準技術「IEEE802.1Qbg」に対応した、VMreadyや仮想スイッチ「IBM System Networking Distributed Virtual Switch 5000V(IBM DVS5000V)」、VMware vSphereの構成管理機能と組み合わせることで、サーバーの仮想環境の移動に応じて、複数のスイッチを横断するネットワーク構成を自動的に追随させることができるという。
サーバーの移動に備えて、あらかじめネットワーク資源を冗長化しておくと、セキュリティーホール(脆弱性)となるが、VMreadyをはじめとする機能や製品を組み合わせることで、システムの追加投資や管理者の負荷を抑えながら、サーバーやネットワークの資源を効率的かつセキュアに活用することが可能だという。
なお、IBMでは、ネットワークの仮想化を支援するため、2013年5月1日から2013年9月5日まで、IBMダイレクト通常販売価格から割り引いた特別価格で「IBM System Networking スイッチ」製品を提供するとしている。
■「IBM System Networking Switch Center」のWebサイト
http://www.ibm.com/systems/jp/networking/software/snsc/