「Contrail」は、ネットワークを仮想化し、高度なネットワーク性能をハイパーバイザに組み込み、クラウド・オーケストレーション・システムに統合するするという。これにより、複数のクラウド・プラットフォームでのシームレスな自動化とオーケストレーションを実現するという。また、このソリューションは堅牢なアナリティクス・エンジンを搭載しており、リアルタイム・ビューによるネットワークの運用が可能だとしている。
「Contrail」は、x86ベースのサーバーで実行されるクラウド環境において自動プロビジョニングと動的なサービス・チェイニングによる円滑な移行を実現するため、プロバイダは新規サービスを迅速に市場に提供できるようになるという。
発表によると「Contrail」は、次のような内容を提供するという。
・物理ネットワークを仮想環境と接続し、基盤となるサービスを提供する簡素化された方法により、ネットワーク構成に要する時間、コスト、リスクを削減。
・SDN対応セキュリティ・サービスに含まれる仮想ファイアウォールの主力製品として、仮想データセンターでの優れた性能、スケール、適応範囲を実現する「Firefly Perimeter」とシームレスに統合。これにより、仮想/物理セキュリティ・サービスの簡素化されたオーケストレーション、プロビジョニング、管理におけるサービス・チェイニングのメリットを提供。
・幅広いハイパーバイザ、物理ネットワーク、CloudStackおよびOpenStackプラットフォームの双方と互換性があるクラウド・オーケストレーション・プラットフォームと統合する標準ベースのアーキテクチャを活用することで、ベンダーロックインのリスクを排除。
・ジュニパーネットワークスのルーター「MX」シリーズ、イーサネット・スイッチ「EX」シリーズ、QFABRICスイッチ「QFX」シリーズを含む、現在流通している大部分のスイッチおよびルーターとシームレスに統合するため、基盤となる物理ネットワークのアーキテクチャや投資に影響を与えることなく、迅速かつ容易なSDNへの移行を実現。
・仮想リソースの接続を加速し、プライベート、パブリックおよびハイブリッドのクラウド環境のフェデレーションを可能にすることで、より動的で柔軟性の高い自動化されたネットワークを実現。
・独自のアナリティクスを使用した迅速なトラブル・シューティングと診断により、ネットワークをよりインテリジェントかつ効率的に管理。
■ニュースリリース
http://www.juniper.net/jp/jp/company/press-center/press-releases/2013/pr_2013_10_03-12_00.html