「Infor SyteLine 9」は、複数拠点での事業展開向けの柔軟なオプションの追加、クラウドでの導入・開発の強化、会計機能の拡張、生産管理システムの強化が行われたという。
とくに、製造業向けには、直接業務・間接業務を共に向上させるための機能強化、法規制へのコンプライアンス対応、エグゼクティブ向けのレポート機能が強化されているとしている。
自動車、産業用機器、ハイテク、プロセス製造業/組立製造業などの業界ユーザーは、顧客需要の監視、納品日程のスケジューリング、リソースの追跡をサプライチェーン全体で実行できるという。
発表によると、「SyteLine 9」の主な新機能は次のとおり。
・マルチサイトシングルインスタンスの対応、マルチサイト機能の強化
複数サイトをそれぞれのデータベースに格納する方法に加えて、複数サイトを単一のデータベースに格納するマルチサイトシングルインスタンスに対応。また、マルチサイト機能を強化し、製品の調達や複数拠点に分散している重要データの表示機能を強化。
・クラウドでの導入・開発を強化
データ管理ウィザードなどの新機能により、新しいデータ構造やアプリケーションフォームの開発にかかる時間の短縮、スムーズな導入、アプリケーション拡張の操作性の向上を実現。
・会計機能の拡張(複数元帳の対応)
IFRS(国際会計基準)などに対応するため複数元帳をサポート。総勘定元帳から会計期、科目、通貨建てなどを任意に定義して報告目的別元帳を作成することが可能。
・コンプライアンス対策の強化
ユーザーがコンプライアンスプログラムを定義する機能を追加。これにより、社内のコンプライアンス状態を追跡し、RoHSやREACHに向けたレポートを作成可能。
・キャンペーンや割引の管理機能の追加
キャンペーンや割引の管理機能を追加。管理だけではなくキャンペーンや割引に伴う会計処理も自動化。
・サーチャージ(加算金)機能の追加
市場価格で変動する製品に対して相場データから値を取得して動的に製品価格を再計算する機能を追加。
なお、インフォアは、7月24日(木)に、製造業のIT担当者を対象として「Infor SyteLine」を説明するセミナーを開催するという。