「DefensePipe」は、インターネットパイプの飽和を回避するためのソリューションで、大規模なDDoSトラフィックによる攻撃をインターネット側で軽減し、クリーンなトラフィックのみをユーザーのデータセンターへ流すクラウドサービス。
回線を飽和させるトラフィックが検知された際に経路を切り替え、世界7か所に配置したラドウェアのスクラビングセンターでアタックトラフィックの軽減措置を行うという。
「DefensePipe」は、ハイブリッド型DDoS対策ソリューションであることが特徴で、通常はラドウェアのDDoS対策製品である「DefensePro」によって企業データセンターのオンプレミス側で防御を行い、大量のトラフィックが発生した際に「DefensePro」の通知機能によってDefensePipeスクラビングセンターへ自動通知し、ネットワーク経路を切り替えて防御を開始する。
このようなハイブリッド型アーキテクチャーを採用しているため、「DefensePipe」は他のサービスと比較して、より広範囲で、より迅速なDDoS軽減対策を実現することが可能だとしている。
「DefensePipe」は、月額型課金サービスとして提供される。企業規模やサービス・アプリケーションによって必要とされるサービス要件に対応するために、トラフィック量の合計や月間の対応時間に応じた複数のモデルと、「DefensePro」のレンタルと管理を含むモデルなど複数のサービスモデルで提供されるという。
「DefensePipe」のサービス種別は次のとおり。
・DefensePipe Attack Traffic Model:攻撃トラフィックと正当トラフィックの総量をモデルにした価格体系/最大トラフィック量40Gpsまでのサービス提供
・DefensePipe Legitimate Traffic Model:正当トラフィックの量をモデルにした価格体系/最大正規トラフィック量12Gbpsまでのサービス提供
・DefensePipe Economy:主に一般企業を対象にしたソリューション/正当トラフィック量100Mbpsもしくは200Mbpsの2種類での提供/契約内で処理する攻撃軽減処理は1か月間で24時間まで(時間追加オプションを提供)
・AMS as a Service:オンプレミスに設置する「DefensePro」のレンタルと管理が含まれるサービスで、トラフィック量および対象/ネットワークセグメント数に応じた柔軟な価格体系
・DefensePipe Peak Protection:主にMSSPを対象にしたサービスモデルで10Gbps以上の大規模攻撃/発生時のみ軽減を行うサービス/最大400Gbpsのトラフィックに対応/デフォルトは、月1回最大連続24時間の攻撃への対応(追加オプションを提供)