「JMP」は、日本では1990年に販売が開始されて以来、主に製造業の品質管理やデータ分析を行う部門、医師、大学および公共の教育、研究機関で利用され、2001年から「JMP」の日本語版が投入されている。
「JMP 12」では、データ分析における前処理作業がより簡単になり、時間も短縮されるとしている。「JMP 12」の主な新機能は次のとおり。
- クエリーの繰り返し実行と共有をプログラミングなしで可能にするクエリービルダー
- データのクレンジングをより効率的に行なうためのユーティリティやオプション
- モデルの作成や比較をドラッグ&ドロップで実現するビジュアルモデルビルダー
- JSLに追加されたコンテナにより、1つのグラフで選択をして別のグラフのデータをフィルタリングできる選択フィルタ
- レポートやグラフをMicrosoft PowerPointへ直接エクスポートでき、プレゼンテーションの作成がより簡単に
- バブルプロットとプロファイルで、インタラクティブHTMLへの出力が利用可能に
- 破壊劣化、工程能力分析、多重対応分析(MCA)の各分析プラットフォーム、また選択モデルに多選択プロファイルと確率プロファイルの追加
また、「JMP Pro 12」の主な新機能は次のとおり。
- 被覆配列プラットフォームが追加され、ソフトウェア、回路およびネットワーク設計においてコストと時間を最小化する実験を生成可能
- 信頼性ブロック図の機能が拡張され、複数のコンポーネントから構成されるシステム全体の信頼性をインタラクティブに分析可能
- PLS判別分析(PLS-DA)により、PLS回帰でカテゴリカルの応答をあてはめることが可能
- 一般化回帰や混合モデルにおいて、他の多くのモデリングプラットフォーム同様にパフォーマンスが向上
なお、SASでは、「JMP 12 新機能紹介セミナー」を4月15日(水)にSAS Institute Japan本社(東京)で開催する。