同社の発表によると、これによりユーザー企業はデータのバックアップ先への設備や新たな人材へ投資することなく、ローカルとクラウド双方へのハイブリッドバックアップを導入する事が可能になり、さらに強固なデータ保護および確実かつ迅速なシステム復旧体制の強化が図れるとしている。
2014年12月に発表した「Acronis Backup as a Service」、2015年2月に発表した「Acronis Disaster Recovery as a Service」に加え、今回の2製品の発表により、アクロニスはクラウドビジネスを本格的に展開する。
アクロニスのクラウド製品では、これまで同社が提供してきたディスクイメージをはじめとしたバックアップ技術だけでなく、バックアップ対象マシンの増加に柔軟に対応できる統合バックアップ管理画面とスケーラブルなクラウドストレージを標準で提供し、企業のマルチOS/マルチハイパーバイザ環境に加え、マルチクラウドとオンプレミスの混在環境をサポートする。
ハイブリッドバックアップソリューション「Acronis Backup Service」の概要
従来のAcronis Backupのバックアップテクノロジーとアクロニスの提供するクラウドストレージを融合させたハイブリッドバックアップソリューション。クラウドストレージとクラウドWeb管理コンソールがライセンス費用で利用できるため、ロケーションやハードウェアに対して新たに設備投資をする事なく、企業において課題となっている複数のロケーションへのデータコピーを実現する。
主な機能:
- ローカル環境とアクロニスのクラウドストレージへのハイブリッドデータ保護
- すべてのバックアップ計画を統合管理するWeb管理インターフェイス
- クラウドからあらゆる環境へのベアメタル復元
- ディスクイメージおよびファイル単位でのバックアップ/復元の双方に対応
- Windows、Linuxの物理サーバー、Windows PC、Mac※をサポート
- VMware、Hyper-V、RHEV、Linux KVM、XenServer、Oracle VM Serverをサポート
-
Microsoft SQL Server※、Microsoft SharePoint※、Microsoft Exchange※、Microsoft Active Directory※をサポート
※2015年6月提供予定
Acronis Backup/Acronis Backup Advancedユーザー向けアドオン「Acronis Backup to Cloud」の概要
Acronis Backup to Cloudは、Acronis BackupおよびAcronis Backup Advancedのアドオン製品※。 アクロニスのクラウドストレージへのバックアップ機能および、ローカル環境にバックアップしたデータをクラウドにコピーするステージング機能を提供することにより、ローカルとクラウドの二重のバックアップデータ保護を実現する。※Acronis Backup for VMwareを除く
主な機能:
- ローカル環境とクラウドへのハイブリッドデータ保護
- 500GBから15TBまで、幅広いクラウドストレージ品目を用意
- クラウドからあらゆる環境へのベアメタル復元
- ディスクイメージおよびファイル単位でのバックアップ/復元の双方に対応
- Windows、Linuxの物理サーバー、Windows PCをサポート
- VMware、Hyper-V、RHEV、Linux KVM、XenServer、Oracle VM Serverをサポート
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