新バージョンでは、データ入力画面における「コンボボックス・フォーム」(検索セレクト)において、大幅な高速化を実現したという。これにより、選択入力フォームにおいて、数万件を超えるような大規模なマスターデータを参照させる設定も可能になるという。
たとえば、ワークフロー基盤に「取引先マスタ」を登録しておくことで、見積業務や請求業務などにおける「取引先の選択」をより効率よく正確に行えるようになる。15万レコードにおよぶ「郵便番号住所マスタ」を全件登録することも可能だとしている。
「Questetra BPM Suite」は、インターネット環境があればその日から利用できるクラウド型ワークフロー製品であり、BPM製品でもある。オフィスワーカーの日常業務だけでなく、リモートワーカーや外部委託先の業務をも制御し、無人化し、可視化するという。
新バージョンのその他の機能改良は次のとおり。
・デバッグ実行機能の追加:業務プロセス定義(プロセスモデル)のデザイン担当者が、作成中のプロセスモデルをテスト運用(デバッグ実行)可能に。これまで、変更箇所が多い場合には、別のワークフロー環境上で運用テストするなどの手間が必要だったが、今後は運用中のプロセスモデルや案件処理のログに影響を与えることなくテストが可能。
・ユーザタイムゾーン設定機能の追加:案件データや案件処理のログなどの時刻情報について、各ユーザのタイムゾーンで表示可能に。システム標準時刻(サーバ時刻)とは異なるタイムゾーンで働く海外拠点スタッフやリモートワーカーも、より分かりやすく時刻情報を認識可能に。
・リクエスト送信機能の強化:外部サーバにHTTPリクエストを自動送信させる機能において、任意のテキストをリクエストBodyとして送出できるように。ただし、当面は「text/xml」「text/plain」「application/json」のフォーマット(Content-Type)に限定。