発表されたのは、「Oracle Database Appliance X6-2S」と「Oracle Database Appliance X6-2M」の2モデル。パフォーマンスと信頼性を特徴とするオラクルのエンジニアド・システムが低コストで導入でき、大企業のみならず中堅中小規模の企業にも利用しやすくなるという。これにより、日本オラクルは全国の中堅・中小企業における「Oracle Database」の導入拡大を図るとしている。
「Oracle Database Appliance X6」製品群では、データベース・ソフトウェアとして従来版で対応していた「Oracle Database Enterprise Edition」に加え「Oracle Database Standard Edition 2」が選択可能となり、あらゆる規模の企業に、利用しやすい価格でエンジニアド・システムのパワーとシンプルさ、機能を提供できるようになったという。
エンジニアド・システム製品として初めて「Oracle Database Standard Edition 2」に対応したことで、きわめてシンプルかつ高速なシステム構築を実現する。「Oracle Database Appliance」は、単一インスタンスのデータベース、複数のデータベースの統合、高可用性のデータベース向けに設計されている。
最新版の「Oracle Database Appliance X6」は、クラウドへの移行を模索する企業の増加を受けて、オンプレミス型システムとクラウドとの橋渡しとなる機能も提供する。自社で運用する「Oracle Database Appliance」を「Oracle Cloud」に連携させる場合、データをシームレスかつ自動的にバックアップすることが将来的に可能となる。
これにより、重要なデータをクラウド側でバックアップまたはアーカイブし、必要に応じてワークロードを「Oracle Cloud」にいつでも簡単に移行することができるようになる。オラクルのエンジニアド・システムの利点を活用することで、企業のクラウドへの移行がよりシンプルなものになるという。
「Oracle Database Appliance X6」製品群の主な特徴は次のとおり。
・単一または小規模データベース・インスタンス向けのエントリーモデルは、ハードウェア最小構成で2,167,680円(税抜)からの低価格で提供。さらに、柔軟な支払いプラン提供するサービス「Oracle Financing」の利用により、データベース・ソフトウェア込みで月額55,500円(税抜)からという低コストで利用可能。
・必要なコア単位でのプロセッサライセンスを購入できる「Capacity on Demand」により、データベースが稼働するサーバの搭載CPUコア数ではなく、実際に「Oracle Database」で利用するコア数を制限し、初期投資を抑えることができる。1ノードあたり2コア単位でCPUコアを有効化し、システムの成長に合わせて段階的にライセンスを追加購入することも可能。
・「Oracle Cloud」との統合により、「Oracle Database Appliance」に格納された重要なデータをクラウド側にバックアップ、アーカイブでき、必要時にワークロードをクラウドに移行可能。
・導入作業はわずか30分程度で完了し、導入効果が実現するまでの時間を短縮。
・最高レベルのパフォーマンスと信頼性を実現するNVMeフラッシュドライブを搭載。