「MIRACLE ZBX8000」シリーズは、ミラクル・リナックスの統合監視ソフトウェア「MIRACLE ZBX」のほか、監視サーバ専用にチューニングされたLinuxサーバOSや監視に必要なソフトウェア、クラスタソフトウェアなどをハードウェアにインストールした状態で提供されるハードウェア一体型アプライアンスで、すぐに監視設定を開始することができる。
最新版の「MIRACLE ZBX8300」は、現在提供している「MIRACLE ZBX8220」の後継製品となり、同梱するZabbixのバージョンを2.2から最新の3.0にすることにより、サーバとエージェント間のセキュア通信を可能にしている。
「MIRACLE ZBX8300」では、Windowsや各種商用UNIXの最新バージョンはもちろん、古いバージョンのLinuxなど、さまざまな環境でセキュア通信の機能をサポートしている。Amazon Linuxにも対応し、特に通信の暗号化が必須の要件となるクラウドでもIT環境の安全な監視を実現するという。
また、日本を含むアジア・パシフィックにおいて6年連続シェア1位の高可用性ソフトウェア「CLUSTERPRO」のOEM製品「MIRACLE CLUSTERPRO X」を標準実装し、監視サーバ停止時には自動的にフェイルオーバして監視業務をすぐに継続する。
プロセス障害を自動復旧可能な「シングル構成」とハードウェア障害にも対応可能な「クラスタ構成」の2種類の構成から選択できる。監視サーバ自身の障害に自動対応できることにより、システム全体の可用性を向上するとしている。
ハードウェアには、富士通の最新PCサーバ「FUJITSU Server PRIMERGY RX2530 M2」を採用。HDDと電源を二重化したハードウェアである上、万が一のハードウェア故障時にも、センドバック不要で訪問修理が可能な富士通製ハードウェアのサポートも含まれているという。
さらに、2016年秋にはオープンソースの運用統合ソフトウェア「Hatohol」の機能追加を予定している。これにより、システム監視オペレータ向けの見やすいイベント画面を提供するほか、オンプレミスとクラウドのハイブリッド環境のシステムや、既存のオープンソース監視ソフトウェアのZabbixやNagios環境を統合したシステムの一元監視が可能になる。
「MIRACLE ZBX8300」の主な特徴・機能は次のとおり。
1. 障害が起きても、すぐに監視業務を継続可能:クラスタソフトウェア「MIRACLE CLUSTERPRO X」をセットアップ済み
2. ハードウェアから監視ソフトまで安心のワンストップサポートを提供:ユーザー側での問題切り分けが不要で、ハードウェアの故障時もセンドバック不要
3. 重要な障害イベントの見落としを防ぐWebユーザーインターフェイスを提供(2016年11月提供開始予定):運用オペレータの業務を想定したイベント画面
4. 既存のZabbix/Nagiosもまとめて一元監視(2016年11月提供開始予定):監視サーバの拡張にも柔軟に対応可能