発表されたテスト支援サービスの概要は次のとおり。
- テストプロセスと成果物はJSTQBに準拠して実施
- ISO9126に基づいたテスト観点で抽出し、テストケースを作成
- リスクベーステスト、ユーザビリティテスト、機能・非機能テスト、ユースケーステスト等により、品質・コスト・納期を意識したテストを実施
- IEEE829に準拠した成果物納品
また、テスト支援サービスの内容は次のとおり。
- システム仕様書レビュー(インスペクション)
- システムテスト計画
- システムテスト仕様作成
- システムテスト実行・バグレポート
- テスト結果の評価報告
このテスト支援サービスでは、次のようなユースケースがあるとしている。
1. SIer・ソフトハウスに委託した業務系システムの受入テストを外注する
ユーザーによる受け入れテストは、システムトラブルを未然に防ぐ最終手段だが、一般的にユーザ企業の情報システム部門は、定常的な保守作業に追われ、受入テスト要員を確保することができなかったり、業務を利用する事業部門は、テストスキルを持たないために、検証をほとんど実施せずに、ベンダー主導で開発されたシステムをそのまま受領してしまうことが多い。
そして、システム稼働後に低品質・業務との乖離といったトラブルが発生する。スタイルズのテスト支援・代行サービスにより、テスト専門のメンバーがテストの方針、範囲、タイプを提案後、システム利用者の立場でテストシナリオを作成し、テスト実行結果を開発チームへフィードバックすることで、品質向上につなげていく。
2. 開発工程が遅延しても最終納期が変更できない、テスト業務が要員が不足している部分だけを外部委託する
ユーザの急な仕様変更やさまざまなトラブルのために、開発工程に遅延が発生することはよくあるが、多くの場合、全体納期を変更できないために、テスト工程にしわ寄せがきてしまう。そのような場合に、テスト工程だけを代行するこのサービスによって、全体納期を守ることができる。
3. テストの品質を上げたい、品質を見える化する
正しいテスト計画策定により、要求・設計の漏れ、曖昧さを早期に発見。”品質の作りこみ”を行うことで、全体スケジュールの短縮につなげられる。テストサービスにより、テスト計画時にメトリクス(評価尺度)を設定し、テスト実行時に取得したデータを分析することで、品質状況の見える化を行い、問題点に対する原因を洗い出し、品質向上に向けた対策を明確にできる。