運用自動化製品は、データセンター内の運用業務(障害対応、プロビジョニング、ソフトウェア配布など)を自動化する製品で、IT運用管理に関するプロセスを自動化するRBA(Run Book Automation)ツールなどの機能を備えている。
2015年度の運用自動化市場は、前年度比22.3%増の36億6,900万円となり、2016年度も同21.9%増と高い伸びを予想している。
同市場の伸びの背景には、仮想化やクラウド・コンピューティングの浸透に伴い、運用の複雑度が高まっていることがある。また、データセンター事業者がコスト削減のために運用自動化の導入を積極的に進めつつあることも市場拡大の要因になっている。
早くから市場に製品を投入したヒューレット・パッカードが市場を牽引しているほか、近年ではAIの要素を取り入れたIPSoftの国内市場への本格展開により、同市場の活性化をもたらしている。同市場のCAGR(2015~2020年度)は、16.9%と伸び率を見込んでおり、2020年度には市場は80億円となると予測している。

今回の発表は、ITRが発行した市場調査レポート「ITR Market View:運用管理市場 2016」に詳細が掲載されている。このレポートには、運用管理市場の全19分野を対象に、国内54ベンダーへの調査に基づいた2014~2015年度売上げ実績、および2020年度までの売上げ予測が掲載されている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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