WordPressサイトのエンタープライズ向け実行環境として開発された「KUSANAGI」は、2015年7月の「KUSANAGI for Microsoft Azure」の無償提供を皮切りに、2016年8月現在、10か所のパブリッククラウドプラットフォームとDockerプラットフォーム、VMwareプラットフォームで利用できるようになった。
クラウド環境、オンプレミス環境、ローカルデスクトップ環境での開発環境から本番環境まで、シームレスに活用可能になり、その背景のもと、「KUSANAGI」の導入、運用に関するサポートのニーズが高まっているという。
同時に、運用中のWordPressサイトに関して、サイト運用担当者やサイト構築担当者の交代などの理由でオープンソースソフトウェアであるWordPressの保守運用が困難になるケースもあり、サイト運用担当者、サイト構築担当者以外の第三者による運用サポートのニーズもあるという。
具体的には、運用中のWordPressアプリケーションへの技術サポート、WordPressの実行環境であるサーバの技術サポート、WordPressアプリケーションを構成するコア、テーマ、プラグインおよびサーバ環境のアップデートなどセキュリティ面へのサポートなどのWordPressの運用サポートに関するニーズだという。
今回の「KUSANAGI公式サポートサービス」は、導入、運用サポートのほか、「KUSANAGI」導入の前後を問わない第三者によるWordPressアプリケーションおよびサーバの技術サポート、アップデートなどのセキュリティ面でのサポートを行うサービスとして開始されるという。
「KUSANAGI公式サポートサービス」には、次の3つの基本プランが用意されている。
1. 「WordPressサポートプラン」:KUSANAGI導入前のWordPressサイトに関するWordPressアプリケーション、サーバの技術サポート
2. 「KUSANAGIサポートプラン」:KUSANAGIをこれから導入またはすでに導入済みのWordPressサイトに関するWordPressアプリケーション、サーバの技術サポート
3. 「KUSANAGIマネージドプラン」:KUSANAGIを実行環境とするWordPressサイトのマネージドホスティングおよびWordPressアプリケーションの技術サポート
基本プランに加えて、WordPressサイトのチューニングやアップデートなどの高速化やセキュリティに関する保守サービスとKUSANAGIを実行環境とするWordPressサイトの構築サービスをニーズに合わせて提供する。
このサービスの特徴は、第三者によるサポートサービスであることで、対象となるWordPressサイトが自社構築の場合でも、制作パートナーが構築した場合でも、誰が構築したWordPressサイトなのかを問わず安心してサポートを受けることが可能になるという。