「HPE Integrity Superdome X」は、多くのユーザーが使い慣れているMicrosoft Windows Server 2012 R2やRed Hat Enterprise Linux 7をサポートする。これらOS上で稼動するアプリケーションは全て、特殊なスキルが不要で、99.999%の稼働率のミッションクリティカルシステムを実現できるという。
高信頼性を実現する機能は、ファームウェア等のサーバー内部に実装されており、それらの機能を意識することなくアプリケーションの実装、開発を行うことが可能だという。
従来の「HPE Integrity Superdome X」では、1OS領域につき、12TBまでのメモリ搭載が可能だったが、今回の新製品発表により、1OS領域につき、24TBまでのメモリ搭載が可能となる。これにより、大量のメモリを必要とするSAP HANAを代表としたインメモリデータベースのカバー範囲が拡大し、従来では実行が不可能であった処理を高速に実行することが可能となる。
また、「HPE Integrity Superdome X」に実装されている、複数のCPU同士を接続するクロスバーファブリックの速度を33%向上した。これにより、同一システムをより少ないCPUコアで稼動することが可能となり、TCO削減に大きく貢献するとしている。
「HPE Integrity Superdome X」の製品概要は次のとおり。
- インテル Xeon プロセッサー E7 v4ファミリーを最大16CPU、384コアまで搭載可能
- メモリ最大24TBまで搭載可能
- 最小2CPUからスモールスタートし、2CPU毎に増設することが可能
- 物理パーティション(nPartitions)利用で、1筐体内を複数のOS領域に電気的に分割可能
- 従来のx86サーバーには実装されていないさまざまな高信頼性機能を実装し、実績値として稼働率99.999%を実現