今回の機能強化により、「CLOUDIAN HyperStore」から、期間等のポリシーに基づき、AWSが提供するクラウドサービスにデータを自動的に転送し階層化できることに加え、AWS Marketplaceから「CLOUDIAN HyperStore」を購入できる。なお、ライセンス使用料は毎月AWSが測定し、AWSクラウドの利用料との合算も可能になる。

「CLOUDIAN HyperStore」は、Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)APIをネイティブAPIとして開発しており、Amazon S3を利用しているインターネットサービスやエンタープライズIT製品は、データの保存先を「CLOUDIAN HyperStore」に振り向けることで利用できる。
また、期間等のポリシーに基づき、ファイルを格納するバケット単位でAmazon S3とAmazon Glacierにファイルを転送する自動階層化(Auto-Tiering)機能を標準装備していく。この操作は、Cloudian Management Console(CMC)から設定でき、AWSクラウドに転送されたファイルのメタデータはオンプレミス設置の「CLOUDIAN HyperStore」に保管されるため、クラウド側にあるファイルの読み出しも迅速に行うことができる。
従来型のオンプレミスとクラウドのストレージは、それぞれ異なるアプリケーションや管理が求められるサイロ状態になりがちだという。「CLOUDIAN HyperStore」を使うことで、単一の操作環境でありながら、データの種類と目的に応じてオンプレミスとクラウドのストレージを使い分けたり、災害復旧(DR)や事業継続(BC)のために、クラウドをバックアップやアーカイブ先にするといったハイブリッド環境をシンプルに構築し、運用できるというメリットがあるという。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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