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HPE、次世代ハイパーコンバージド製品「HPE SimpliVity 380」を発表

 「HPE SimpliVity 380」は、2Uサイズの拡張性の高いラックマウント型サーバーに仮想化システムに必要なサーバー、ストレージなどの機能をソフトウェアで実装し、リソース要求に合わせて複数台を組み合わせて構成する製品。管理が煩雑になりがちな外部共有ストレージやバックアップ機能をあらかじめ組み込んでいるため、サーバー仮想化環境における運用管理工数を大幅に削減可能だという。

 次世代のハイパーコンバージドインフラストラクチャを担う製品として、「SimpliVity」が有する高いソフトウェア技術とFPGAベースの専用ハードウェアアクセラレーターカードおよび、全世界で非常に多くの利用されているx86サーバーのスタンダードである「HPE ProLiant DL380 Gen9」を組み合わせ、アプライアンス型として提供する。専用ハードウェアアクセラレーターカードが提供するリアルタイムのデータ重複排除・圧縮機能により、取り扱うデータのサイズを最小限にするとしている。

 この機能は仮想サーバー単位でのバックアップとリカバリを迅速に実行し、1TBの仮想サーバーは平均60秒でリカバリ可能となる。このため、本番システムに影響を与えずに1時間毎、もしくは十数分毎といった高頻度でのバックアップを実現する。ランサムウェア型ウイルスなどの蔓延で、一瞬にしてデータが利用できなくなる事例も発生しているが、万が一データが利用不可能になっても、仮想サーバーを迅速にリカバリ可能だという。

 また、強力な重複排除や圧縮機能により、遠隔地の災害対策サイトへのデータバックアップを、高頻度にかつ短時間で実現できる。通信に必要な帯域も少なくて済むため、大幅にコストを抑えた災害対策サイトの構築が可能になるという。

 ■「HPE SimpliVity 380」の主な機能と特徴

 ・完全統合型システム:サーバー、ストレージだけでなく、バックアップソフトやWAN帯域最適化装置等、サーバー仮想化システムに必要な機器を完全に統合した、次世代型ハイパーコンバージドシステム。

 ・専用ハードウェアによるインラインデータ圧縮、重複排除:独自開発したFPGAベースの専用ハードウェアアクセラレーターカードを搭載することにより、リアルタイムでのデータ圧縮、重複排除を実現。取り扱うデータサイズを平均で10分の1に圧縮可能。I/O性能を高めると共に、バックアップやリカバリ等のデータマネージメント作業を大幅に高速化。

 ・2ノードからスタート可能:独自のストレージ管理システムにより、最低2ノードから利用可能。2ノード構成では相互を直結することでネットワークスイッチ不要の構成も可能。

 ・動的なリソース変更:システムのパフォーマンスが不足した場合、システム停止を伴わずに動的にノードの追加が可能。またノードの切り離しも可能。

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