新バージョンでは、ファイルからセキュリティリスクを取り除く無害化の機能を強化した。従来はファイルをPDFに変換することで、無害化する機能を提供してきた。今回、新たにMicrosoft Officeで作成したWordやExcelなどのファイルからマクロを取り除くことで無害化する機能を追加し、無害化されたファイルをそのままの拡張子で取り込むことが可能になる。
同時に富士通のメール無害化ソフト「FUJITSU Security Solution SYNCDOT SanitizeFilter」のオプション製品として販売している「セキュアストレージ SanitizeFilter連携」の新バージョンも販売開始する。この新バージョンにより、メールの添付ファイルも、「セキュアストレージ」の新バージョンと同様に無害化した上で取り込むことが可能になるという。
新バージョンの特徴は次のとおり。
・ファイルの無害化機能を強化 [セキュアストレージ、SanitizeFilter連携]
従来オプションで提供していた、ファイルをPDFに変換して無害化する機能を標準搭載した。これに加え、Microsoft Officeで作成したWordやExcel、PowerPointからマクロを除去して無害化する新たな機能を追加。これによって、より原本に近い形で無害化したファイルを取り込むことが可能になり、取り込み後も直接編集することができるなど、セキュリティを維持したまま、より効率的に業務を行うことが可能になる。
・パスワード付きzipファイルが送信可能に[セキュアストレージ]
従来は対象外となっていたパスワード付きzipファイルの送受信が可能になった。これにより、パスワード付きzipファイル内に格納されたファイルにおいても、Microsoft Officeにおけるマクロの除去やPDFへの変換により無害化したファイルを取り込むことが可能になった。
・同一端末で異なるセグメント間のファイル送受信に便利な機能を追加[セキュアストレージ]
同一端末で業務用の内部セグメントとインターネット用接続セグメントを切り替えて利用している環境の場合に、セグメントごとに「セキュアストレージ」の利用画面を構築することで、ユーザーが業務用とインターネット用のどちらのセグメントからシステムを利用しているかをわかりやすくした。また、セグメントごとに管理・承認できる機能も追加した。