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SAPのクラウド化に悩んでいるなら2日間ください――マイクロソフトのGlobal Black BeltがSAP環境のクラウド化成功の秘訣を伝授

コスト削減だけでなくクラウドのメリット、デメリットをフラットな立場で提案する

 オンプレミスからAzureに移行することで、安易に安くなるとはアピールしないと池本氏は言う。もちろんクラウドなら「もったいないほどのリソース」を予め用意する必要はない。それがコスト削減につながるところもある。しかし、必要なことにはコストをかけなければならない。

 こうしたことを考える際に前提となるのが、パブリッククラウドは「壊れる」ことだ。オンプレミスであればより堅牢性の高いハードウェアを選ぶことで、壊れにくいプラットフォームを用意できる。一方、パブリッククラウドの場合は、汎用的なハードウェアで構成されるのが普通。なので何らか障害が発生する場合もある。障害が発生してもアプリケーションが止まることがないよう、オンプレミスでは採用しなかった高可用性の仕組みを提案するのだ。ただ、自前のハードウェアを準備する場合と異なりパブリッククラウドには代替機がたくさんあると言うこともできる。必要とする可用性の度合によってはそれで充足できることもあるため、どこに高可用性を持たせるのが適切なのか、顧客とともに検討するのだという。

 またプラットフォームについては、オンプレミスでは5年間は使い続けるのが普通だ。一方、クラウドならどんどん新しいものにベンダーが乗り換えてくれる。古いマシンにチューニングなどで手を入れなんとか使い続ける苦労はない。

 さらにSAPのアプリケーションを運用する場合は、本番だけでなく開発、検証環境も用意しておくのが普通。トラブルが発生した場合に、本番環境のコピーを作成しそこでデバッグすることもある。クラウドなら、一時的に必要な環境を用意し、必要なくなれば捨てるのも簡単だ。また月次処理などで負荷が上昇するときだけ本番のリソースを増やすこともできる。このように、オンプレミスに比べメリットがあると顧客はすぐに納得してくれるという。

 もう一つメリットとなりやすいのが災害対策だ。オンプレミスでは費用もかさむために用意できなかった災害対策構成も、クラウドであれば比較的安価に実現できる。

 「災害対策を実施したくても、自前で実現すればコストも手間もかかります。そもそも普段は利用しないセカンダリサイトを持ち続けることは、ROIの観点で抵抗があります。結果テープバックアップを別の場所で保管するに留まっていることも多いのです。クラウドであれば、通常はデータコピーだけを別リージョンに送り、災害時にそれを使いすぐに環境を復旧させることができます」(池本氏)

 また、実際に災害が発生したと想定したテストを行えるのもクラウドの強みだ。オンプレミスでシステム切り替えはそう簡単に試せないが、Azureの災害対策サービスであるAzure Site Recoveryであればテストも簡単だ。災害時を想定したテストをするのとしないのでは、その後の安心感は大きく違う。

 「SAP on Azureのための説明をしていたのに、顧客が災害対策構成のほうに興味を持ち、SAPのAzure化の前に災害対策サイトの構築に着手した案件もあります」(家田氏)

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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